こんにちは、『大井川で逢いましょう。』制作担当のサンゴです。

いよいよお出かけシーズン本番!今年の夏のお出かけ先…みなさま、もうお決まりでしょうか?
今年もぜひ大井川にあそびに来て欲しくて…今回は泊まってあそんで大井川の田舎時間を満喫できる『農家民宿』をオススメしたいと思います!

大井川地域といえば、茶畑、川、山、SL、田舎。

こんな風景が広がる大井川の中上流域“川根地域”で、ただいま『農家民宿』が流行ってきているのです。

既にいわゆる“民泊”が最近広がってきていますよね。『農家民宿』も超ざっくりいうと“農家の民泊”。ただし、農作業や食事の用意など、農家の生活の一部をオーナーさんと一緒に体験できる!ところが特徴です。

大井川の農家民宿は県外のお客様にも大好評の様子。『大井川で逢いましょう。』のブログでもすてきな感想が続々!

究極のおもてなし「あしたばの宿」 chisatoさん

ヤンチャ盛り兄弟の我が家も大満足!鉄道と自然を満喫 !? YOHEIさん

愛犬(ペット)と一緒に宿泊!一泊二日で大井川流域を巡ってみたら予想外に良すぎた! K2Kさん

(ほかにもあるので読んでみてくださいネ)

 

そうです、農家民宿は、都会に疲れた大人の方に。それから家族旅行にオススメなのです。
都内からも3時間くらいだし、今度の休日は大井川の農家民宿でリフレッシュ!なんていかがでしょうか?

というわけで、取材に行ってきましたよ。大井川の農家民宿、人気のヒミツをお届けします。

 

これが大井川の田舎ロケーション!!

今回お邪魔したのは、静岡県の川根本町上長尾というところにある『農家民宿 天空の宿』。Google map

…わかんないですよね、すみません、要するにこんなところです。

お宿があるのは大井川沿いの国道473号から山道を約15分登った“八中(ハチナカ)”というこちらの集落。周りは一面、山、山、山、&茶畑。

今回はモデルさんと私たち撮影隊でお邪魔します。お宿に着いてまず目に飛び込んでくるのが『天空の宿』を“天空の宿”たらしめるこの景色!

標高なんと410メートル。目線が周りの山の頂上です。夜は降るような星空を眺められるし、天気によっては明け方に雲海が現れたりと、このロケーションが大評判。
ここ大井川の川根地域は空気が澄んでいて街灯りも少ないので、星空がきれいなんですよ!大井川に泊まるときは、夜空を見上げることをお忘れなく。標高410メートルならなおさらです。

ちなみに冬に撮った写真がこちら。天の川も見えます!

そんなお宿のオーナーが、こちらの渡辺さん。代々続く茶農家のおうちで、約6年前にご夫婦で『農家民宿 天空の宿』を始められました。今は奥様が一人で切り盛りしていらっしゃいます。

 

なぜか懐かしいこの感じ…!おばあちゃんちを思い出す…

さて、『農家民宿』では基本的に農家さんのご自宅に泊まらせてもらうことになります。人のおうちって緊張しないかしら…という方も大丈夫。民宿それぞれに、オーナーさんがおもてなしの工夫を凝らしてくれています。そしてなぜか懐かしい気分になるから不思議。

“畳と掘りごたつ”っていうだけで惹かれる方も多いのでは?

それと、昔ながらの家の造りも、田舎の訪れるときの楽しみのひとつですよね。『天空の宿』の母屋はなんと築100年以上とのこと!客間の巨大な梁や囲炉裏の名残など(写真撮り忘れました!見たい方はぜひぜひご自分の目でお確かめください!)、土地の歴史を味わわせてくれますよ。おこたでお茶をいただきながら昔の話を聞いてみたり。

他愛ないおしゃべりに癒されます。

 

農家さん提供の体験メニュー、これは本物の癒しだわ。

冒頭でちょっと説明した農家民宿の特徴、“農作業や食事の用意など、農家の生活の一部をオーナーさんと一緒に体験できる!”というところ。農家民宿に泊まるなら、絶対に体験メニューを申し込むべき農家さんおすすめの田舎体験がお宿ごとに用意されていて、い〜い思い出になるんですコレが。

『天空の宿』にもいろんな体験メニューがあります。たとえばこんな体験。

“お茶摘み体験”渡辺さんの茶畑で、川根地域の特産・川根茶の新芽を摘んでみよう!
収穫体験”…家の前の畑で、その時々の野菜や果物を採って味わってみよう!
“とろろ作り体験…地元食材の自然薯をすりおろして、とろろ汁を作ろう♪
“お茶まんじゅう作り体験…抹茶入りのおまんじゅうをみんなで作って食べよう!

…などなど。夏にはバーベキューをしたり、渡辺さんお手製の裏山の遊歩道を歩いて山の自然を観察したり…。農家民宿に泊まる際には、ぜひ事前にオススメの体験を問い合わせて申し込んでくださいね。田舎時間に癒されること、間違いナシですよ。

で、今回は『天空の宿』の豊富な体験メニューの中から、収穫体験お茶まんじゅう作りを体験してみました!

まずは収穫体験から。この取材をしたのは3月下旬。上天気の一日でした。畑には大根、ほうれん草、白菜など、いろんな野菜が少しずつ植えられてました。

採った大根はこのあとお味噌汁にしますよ〜♪

それからこんなオマケも。畑の脇にたくさん芽を出してたフキノトウもいただきます。ヒョイヒョイっと斜面を登る渡辺さん。御年七十ウン歳(…私も足腰を鍛えなくては…と思ったのでした)!

「あとでフキ味噌を作ろうね」

30分くらいで必要な分を収穫。このあとの食事が楽しみ!

 

お次は“お茶まんじゅう作り”。こちらも人気の体験だそうです。台所にお邪魔して、渡辺さんに教わりながらおまんじゅうを作りま〜す。

といっても、レシピはとっても簡単。蒸しパンミックスに川根本町産の抹茶をたっぷり入れた生地をこねて、渡辺さん自家製のあんこをたっぷり包んで、

蒸し器に入れて

しばらくすると台所中にお茶の甘〜い香りが…

ジャーン出来上がり〜♪

ほっくりほくほく、出来たてをほおばります!

“おばあちゃんのおやつ”って、簡単なのにおいしい。不思議ですよね〜。作り方はすぐ覚えられるけど、自分の家で作ってもなんか違うような。これって山の空気のせいなのかしら。素朴なおいしさに幸せを感じる瞬間です…。

このほか、自家製の柚子ジャムを入れて作る“柚子の蒸しパン作り”もあります。どちらもオススメ!

農家民宿に泊まるときは、ぜひ余裕を持った旅のプランを組んで、体験メニューを思いきり楽しんでください。

 

日が暮れるまであそぶ…子どもの頃を思い出したりして

『天空の宿』の母屋の隣には納屋があって、お茶刈り機や農具などがしまってあるんですが…その一画にこれ、卓球台。

(実は私の祖父母も農家なんですが…そういえば納屋に卓球台、ある。農家あるあるなのでしょうか。)夕飯まで卓球でおなかをすかせるのもいいし、雨の日も楽しめますよね。

さらにふと足下を見ると…

輪投げ!?

「この集落の人はねぇ、集まると輪投げをするよ〜」と渡辺さん。子どもにはハンディあり。さらに同点の場合は年功序列とのこと。ウ〜ム輪投げとは!これは新しい。しかもなんて平和な…これぞ田舎時間!ちょっと感動しました。

意外と難しかったです。

こんな風に気ままにあそんでいると、母屋の方からい〜いにおい!夕食のおかずにヤマメを焼いてくれていました!

日がゆっくり暮れていって、夕飯まで外であそんで…。そういえばこういう時間って小学生以来かも…とか思ってしまいます。ふと子どもの頃を懐かしむことができるのも農家民宿のゆっくり流れる時間もおかげかもしれません。大人のみなさま、ぜひ農家民宿でノスタルジックなひとときをお過ごしくださいませ。

 

田舎のお惣菜って、どうしてこんなにおいしいのでしょうか

ではここでお待ちかね、気になる『農家民宿』の食事をご紹介しましょう!

『農家民宿』では、食事の手伝いをするのが決まりになってます。おかずを一緒に作ったり盛りつけたりするのも農家体験のうちで、泊まった方にも大好評。(詳しくはお宿ごとに問い合わせてみてくださいね)

『天空の宿』でも夕食の準備が始まりました。

畑で採った大根やほうれん草はお味噌汁に。フキノトウは自家製の味噌と和えてフキ味噌にして、手作りこんにゃくと一緒に。そのほかお茶のふりかけや、芋がらの白和え、むかごハンバーグ、フキノトウやヨモギやしいたけなど山菜の天ぷら…

そして山のおかずたっぷりの、夕飯の食卓がコチラ!

※一人前です。

土地の食材てんこ盛り!どれもじわっとおいしくて、田舎のおばあちゃんの料理ってどうしてこうおいしいのか…と、こんにゃくやしいたけを噛みしめる度に思う。ほんと感激ものです。
食材のほとんどは、自分の畑で収穫したり、近所の人からもらったり、地元で仕入れたりするもの。土地の味わいとでもいうんでしょうかね、こういうの、滋味溢れるっていうのかな。

渡辺さんによると、『天空の宿』の夕飯には常に9品を用意しているとのこと。料理の内容は季節によっても違うので、その時のお楽しみ。農家民宿は大井川の“郷土料理”を堪能するのにも持ってこいですよ!

 

大鉄に乗って行くと、ノスタルジーが倍増します!

いかがでしょうか、『天空の宿』。といってもその魅力を全部は伝え切れていないのは重々承知…みなさん、素敵な田舎時間をぜひご自分で体験してみてくださいね!

最後に、大井川の農家民宿体験をもっと味わい深いものにする方法をお教えします。それは大井川鐵道に乗って行くこと。

SLや木造の駅舎など、ノスタルジックな風景が人気の大井川鐵道。レトロな電車やSLに揺られて農家民宿を訪ねれば、ちょっと非日常なノスタルジーをより味わえると思います。『天空の宿』なら、大井川鐵道の下泉駅まで車で送迎もしてくれますよ。

 

大井川の農家民宿は、かわねグリーンツーリズムに聞いてみよう

夏休みのお出かけ先の参考になったでしょうか?
今回取材させていただいた『天空の宿』のほかにも、大井川中・上流の川根地域には2018年4月現在、5軒の『農家民宿』があります。川根地域の農家民宿については『かわねグリーンツーリズム』のウェブサイトで詳しく見ることができるので、チェックしてみてください。

大井川の『農家民宿』にリフレッシュしに来てくださいね〜。