『ゆるキャン△ SEASON3』第3話〜第6話はなんと「大井川!! \( ’ヮ’ )/」が舞台!これはだまっていられませんよー。大井川のことなら大井川で逢いましょうにおまかせください。大井川を知り尽くした逢いましょうスタッフが3人のルートを研究して、『ゆるキャン△』ファンの皆様に納得していただけるように再取材。これさえ見れば、アニメのあのシーンやこのシーンと同じ景色を見れちゃいます。それではいってみましょう!
掲載されている情報は、取材を行った2024年3月時点のものです。
旅の始まり、千頭駅
今回の舞台は大井川!大井川の中でも奥大井と呼ばれるエリアが中心なので、モデル地巡礼のスタートは千頭駅です。まず千頭駅を目指すズラぁ(だにぃ)。3人はそれぞれのルートで千頭駅を目指しました。まずは千頭駅へのルートを見てみましょう。
アヤちゃんルート(大井川初心者にオススメ)
土岐綾乃ことアヤちゃんは金谷から国道473号線を使って千頭へ。
大井川鐵道(大井川)に沿って走るこの道は比較的走りやすいので、初心者にはこちらがオススメ。新東名高速道路だと島田金谷インターを降りて左折した後は道なりなので迷うこともなく安心です。
リンちゃんルート(道路幅狭く、ヘアピンカーブ連続)
志摩リンことリンちゃんは静岡方面から国道362号線を使って千頭へ。
東京(静岡)方面から千頭駅への道を検索をすると、新東名高速道路の静岡サービスエリアのスマートICで降りて、この国道362号線が表示されます。しかし実際は道路幅も狭く、急な上り坂やヘアピンカーブが続くので、初心者にはあまりオススメできません。
しかし初心者で、しかも50ccのスクーターでこの峠道を走るリンちゃんは「ヘンタイだね。絶対」とアヤちゃんに言われるだけのことはあります(笑)
新東名高速道路の島田金谷インターを降りて「アヤちゃんルート」がオススメです。
なでしこちゃんルート(大井川鐵道に乗って)
各務原なでしこことなでしこちゃんは大井川鐵道に乗って金谷から千頭駅へ。
残念ながら大井川鐵道は2022年の台風の影響で、現在は金谷〜川根温泉笹間渡までのみの運行で、川根温泉笹間渡〜千頭の復旧の見通しがたっていません。ですので、なでしこちゃんと同じように大井川鐵道で千頭駅まで行くことができません。町営バスで家山駅から千頭駅へ行くことはできますが、本数などは少ないので注意が必要です。
さて、千頭駅に着いたらここから『ゆるキャン△ SEASON3』の大井川モデル地巡礼の始まりです!
吊り橋めぐり(リンちゃん&アヤちゃんコース)
バイク組の二人が待ち合わせしたのが千頭駅。車やバイクは千頭駅となりにある音戯の郷の駐車場へ。そこがいっぱいの場合は案内に従って少し遠くの駐車場に停めてくださいね。
千頭駅に着いたら見覚えのある景色がいっぱい。早速駅前を散策してみましょう!
千頭駅集合
今回の旅は千頭駅スタートですが、ここ千頭までもなかなか遠くて疲れるので、一休みしていってください。
「それじゃそろそろ行きますかー」
千頭駅をスタートしてモデル地巡礼のスタート。千頭駅から静岡県道77号(川根寸又峡線)を北上して、奥大井の旅に出発です。
両国吊橋
千頭駅を出発して車なら2〜3分、南アルプスあぷとラインだと千頭駅の次の駅、川根両国駅のそばにある吊り橋です。道路からだと進行方向左側に見えますが、爆走していると見落とすので、ゆっくり安全運転でお願いします。車は橋を渡りきって左折すると、吊り橋のたもとに数台停められます。譲り合って駐車してくださいね。
小山橋(小山の吊り橋)
両国吊橋から車で5分ほど走ると左側に見えてくるのが小山橋(小山の吊り橋)です。
でも、小山橋は観光地と言うわけではないので、駐車場はありません…。バイクならちょっと停められますが、車は停められないし、道が狭いので気をつけてください。車のすれ違いもできません。川根小山駅から歩いて6〜7分(450m)くらいなので、どうしても行きたい場合は川根小山駅に停めて歩くか、アプト式列車で途中下車して行きましょう。
八橋(やっぱし)小道ラブロマンスロード
県道77号線をさらに北上、奥泉の先に分かれ道があります。左へ行くと寸又峡温泉、右へ行くと接岨峡温泉です。ここを右折し県道388号(接岨峡線)を進みます。
長島ダムを越えて接岨湖を右手に見ながら車で15分ほど走ると長島公園に到着です。長島公園にはすごーく大きな駐車場があります。
ここから接岨湖の周りをぐるっと散策できる8つの吊り橋がかかった遊歩道が「八橋小道(やっぱしこみち)ラブロマンスロード」です。1周約2キロメートルで周遊時間は約1時間程度です。
このエリアには「夢のつり橋」と「奥大井湖上駅」という大人気観光地があるので、すぐそばにあるこの八橋小道はあまり注目されていなかったのですが、「六の橋」として紹介されている「宮沢橋」が個人的には超オススメ!
アヤちゃんはスリルのある橋だと思っていたのに「うわーがっくしだー」と言っていましたが、実はこの「宮沢橋」は日本一の階段式吊り橋なんですよ!!写真を撮っても絵になるし、ぜひ皆さん行ってみてくださいね。
アニメでは「あれ?七つしか渡ってなくない?」と言っていますが、それもそのはず。実はほんとうの「一の橋」である「欅橋」は入口の矢印とは逆側にあって、吊り橋を渡った先は行き止まりなんです。さらに今は通行止めで吊り橋に行くことさえできません…。これじゃ気がつきませんよね。というわけで八橋小道は七橋で正解です(笑)
ちなみに長島公園ではホタルも見ることができます。
畑薙湖を目指して(リンちゃん&アヤちゃんコース)
市道閑蔵線
さて、八橋小道のある接岨峡温泉エリアまでは道が良いので気軽に行くことができますが、この先の閑蔵駅から井川までの「市道閑蔵線」こそが地獄のデスロードその1です。冗談ではなく険道(酷道)です。正直私も気軽には通りたくない道です。場所によってはすれ違いも難しいですし、あちこちで落石が \コンニチワ/ しています。特に枯葉に隠れた落石は超危険です。
まずはこの「市道閑蔵線(地獄のデスロードその1)」を通り抜けないと井川に着けません。ゆっくり気をつけて走ってくださいね。じゃないと「滑りやすいの標識」を思い出すことになります。
井川湖
井川に着くと県道60号(南アルプス公園線)に入ります。ここからしばらくはまた安心して走れる道が続きます。
南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンターの展望台からみた井川湖の景色。キレイですよね。この先も長いのでここで休憩しておくことをオススメします。
リンちゃん、アヤちゃんが休憩しておでんを食べたのはこの先にある「てしゃまんくの里」というところなのですが、残念ながら現在は休業中(再開時期未定)です。でも井川の工事のお兄さんに聞いたところ「あそこのおでんはすごく美味しいから食べた方がいいよー!」っと教えてくれたので、いつか食べてみたいです!
井川大橋
井川湖をまたぐ全長258mの吊り橋ですが、なんと車(普通車まで)が渡れてしまう吊り橋です。しかし残念ながら現在は工事中で渡ることができません。2024年9月まで工事予定だそうですが、工事が遅れていて10月くらいまでかかるのではないかとのこと。紅葉の時期(11月上旬)には渡れるかもしれませんね。
畑薙湖
七つの「タシロ」を越えてゆくがよい、さすれば伝説の湖へ辿り着けるであろう…
さて、井川から畑薙第一ダムまでの道、静岡県道60号南アルプス公園線が地獄のデスロードその2です。…本当にきついです。リンちゃんのスクーターで本当にいけるのか疑問なくらいヘアピンにアップダウンとそれは険道(酷道)です。その代わり辿り着いた先には素晴らしい景色が待ち構えています。
取材に行った日は雪の降った二日後でチェーン規制は解除されていたのですが、路面にはゴロゴロと落下物が…雪なの?落石なの?というトラップを確認しながら、本当に疲れました…。
ちなみに畑薙湖近辺にはトイレがありません…。途中の白樺荘によっておくことをオススメします。
そして千頭から走ること約45km。やっと畑薙湖に到着です。
このダムは「畑薙第一ダム」。このダムによって作られたのが「畑薙湖」です。畑薙第一ダムは高さ125メートルの高さがあり、中空重力式コンクリートダムとしては日本で一番の高さです。建設当時は世界で一番だったそうです。普通のダムと見た目は変わらないのですが、ダム内部に中空部を設けることで、コンクリートの使用量を減らしているのだそうです。建設資材が高かったり、輸送が難しい場合にこのような方法でダムを作るそうです。まぁどのダムもそうですが、こんな山奥にこんな大きなダムを作るんだから、昔の人はすごいですよね…。そしてダムの上を静岡県道60号南アルプス公園線の道路が走っています。
「ようやく着いたーーーーー!」
本当に軽い気持ちで行ける場所ではないので、険道初心者は辞めておいたほうがいいです。ある程度経験のある方と一緒に訪れてください。
畑薙湖も気軽に行ける場所ではありませんので、リンちゃんの言う通り「ここまで来たんだから、行かないともったいないじゃん逆に!!」とヤケクソになる気持ちがよくわかります。というか、ここまで来たなら畑薙大吊橋へはぜひ行って欲しいです。特に紅葉の時期は素晴らしいです!
さて、今回の最終目的地「畑薙大吊橋」に行くために沼平ゲートを目指します。ここが静岡県で一般車が入れる最北端になります。
…が、沼平に着いてみると…
まさかの畑薙大吊橋への道は冬季閉鎖期間のため「全線通行禁止」。
がーーーーーーーーん!!
せっかくここまで来たのに行けないのーーーーーっ!
という気持ちと、一人だし、雪も積もってるし、風もすごい強いし、往復1時間半以上かかるし…と、ちょっと身の危険を感じていたので、通行禁止なんだから仕方ないよね…という安心感で複雑な気持ちになったことは内緒です(笑)
皆さんもここを訪れる場合は、事前に情報収集しておいた方がいいです。
畑薙大吊橋
というわけで、今回の取材では残念ながら畑薙大吊橋へは行けなかったので、以前、紅葉の時期に行った時の写真でご紹介。ここの紅葉は本当にキレイです!沼平のゲートから歩いて片道45分。舗装された道ではありませんが、アップダウンはほとんどないのでラクに歩くことができます。…が、トイレもありません、携帯の電波も入りません、クマ ( ̄(工) ̄) も出ます。熊鈴や非常食などそれなりの準備と覚悟をしておでかけください。
歩くこと30分程度、遠くに吊り橋が見えてきます。吊り橋って遠くから見ると気が付きにくいですよね。私だけかな?
さて吊り橋に到着。「定員は15人」と書かれていますが、そもそもここでそんな人数の人に会ったことはありません(笑)
高さ30m(マンションでいったら10階の高さ)、長さ181m。吊り橋慣れしている私でも最初は少し躊躇しました。ホントにデスブリッジです。風が強い日は本当に揺れるので絶対に渡らないでください。吊り橋がローリングするように揺れます。スマホだけじゃなくて命落っことさないように気をつけてください。
静岡のツノの部分まで、遠く厳しい道のりを超えてやっと辿り着けるこの吊り橋。本当に気軽にはこれませんが、個人的にはここの紅葉は静岡県で一番だと思っています!
白樺荘
無事、畑薙アタックを終えた、リンちゃん、アヤちゃんが入っていた温泉「畑薙荘」のモデルは、畑薙第一ダムに行く途中にある白樺荘です。
「泉質がぬるぬるしててぬるい湯温だからぬるぬるぬる温泉だらー」
「私はもうこのままお湯にとけてもいいズラぁ…」
それぞれの方言が出ているあたりが本当に気持ち良いんだろうなーって思っちゃいます。温泉だけでなくご飯も食べられるので、休憩にオススメです。
でも、ここからまた千頭方面に戻るにはあのデスロードが待ち構えているので、「戻るのめんどくせー」と言いたくなる気持ちがよくわかります。私も「めんどくさい…」という気持ちでいっぱいでした(笑)
奥大井湖上駅を目指して(なでしこちゃんコース)
アニメではなでしこちゃんは金谷駅から千頭駅までレトロな電車でのんびり一人旅を満喫していましたが、現在、大井川鐵道は災害の影響で途中の川根温泉笹間渡駅までしか走っていません。公共交通機関を使って千頭まで来るためには、大井川鐵道で家山駅まで行って、家山駅から千頭駅へは川根本町の町営バスを使う必要があります。なので正直あまり便利とは言えません。一日も早く復旧してくれると嬉しいのですが…。
千頭駅は今回の『ゆるキャン△ SEASON3』の舞台である奥大井(寸又峡、夢のつり橋、奥大井湖上駅、井川)への観光の玄関口です
ちなみに千頭駅の構内には『ゆるキャン△』のメンバーのパネルが飾ってあるので、記念撮影もお忘れなく!
千頭駅前グルメ
千頭駅は田舎なので都会のように色々なお店があるわけではありませんが、千頭ならではの美味しいグルメはぜひ体験してもらいたいです。なでしこちゃんだから「豚串→ダムカレー→川根茶ソフト」をぺろっとたいらげていましたが、男の人でも一回で全部食べるのはきついかも…。
突然のBUTAKUSHI!!!! やんばい処
本当に駅の目の前、個人的にも大好きで毎回食べてしまう「やんばい処」のジャンボ串焼き(BUTAKUSHI!!!)。豚串のいい匂いに引き寄せられること間違いなし。ジャンボ串焼きは土日祝日しかやっていませんので、やっていたらぜひ食べてみてください。
お酒好きの鳥羽先生(グビ姉)だったらビールでぷはーーーっとなること間違いなしの味です!
ダムカレー Cafeうえまる
アニメではなでしこちゃんはダムカレーを食べに音戯の郷に歩いて行っていましたが、今は音戯の郷にはありません(音戯の郷にあったのはずいぶん前のことです)。今は駅前をまっすぐ歩いてすぐ左手にあります。 ダムカレーは上流にある長島ダムを模して作られており、エビフライはダムにかかるしぶき橋(吊り橋)を、カレーに浮かぶゆで玉子は奥大井湖上駅をイメージしています。店内には『ゆるキャン△』のポスターやグッズなどもあります。スイーツも充実しているのでぜひよってみてくださいね。
川根茶ソフト 川根物産
こちらも駅前の「川根物産」。本当にお茶のおいしさが感じられて美味しいです。千頭に行ったら食べたくなっちゃうんですよねぇー。これも外せないなー。
千頭駅からアプト式列車に乗って
千頭駅から走っている赤い小さい列車が、大井川の上流部、奥大井の渓谷をゆっくりと走る日本唯一のアプト式列車、南アルプスあぷとラインです。大井川水系のダム建設のために作られた路線で、現在は奥大井の観光列車になっています。遊園地のアトラクションみたいで楽しいですよ。
すごい山奥をクネクネと曲がりながら走っていくので、キーキーと車輪と線路の擦れる音がうるさいです。降りてからもしばらく耳鳴りでキーキー言ってる感じがします(笑)
でも不思議なもので、山の中にいる時にこのキーキー音が聞こえてくると、あぁ人がいるんだなぁと安心してしまうくらい、奥大井は静寂に包まれた自然が広がっているのです。静かすぎるので「カサカサ」って音や、「コロコロ」って石が落ちてくる音は逆に怖いです(笑)。
アプトいちしろ駅
この先の線路が日本で一番の急勾配になっているので、アプト式機関車と合体して後ろからガンガン押して登っていきます。アプト式機関車が見られるのは日本ではここだけです!なぜこんな急坂を登ることになったのか?は、長島ダムのところで説明します。
駅のすぐ隣にあるおっきな吊り橋は「市代吊橋」。実はこの吊り橋、産業遺産学会の推薦産業遺産に認定されている吊り橋なんです。昔はなんと鉄道が走っていた鉄道用の吊り橋で、今は車が渡れるようになっています。ですがこの吊り橋は関係者以外立ち入り禁止になっているので、記念撮影は外側からお願いします。
さて、なでしこちゃんは歩いてキャンプ場へ。
ミステリートンネルを通ってすぐなんですが…ライトを持っていないと真っ暗で歩けません。あと、コウモリもいるのでよっぽど冒険好きでなければオススメできません。キャンプ場へは次の長島ダム駅で降りていくのがオススメです。
アプトいちしろキャンプ場
今回のキャンプ地、「CAMP ICHISHIRO」のモデル地となったアプトいちしろキャンプ場。
場所取りをしたら、なでしこちゃんの目的地、奥大井湖上駅(ゆで玉子)を目指して出発です。
キャンプ場は通年営業ではありませんので、詳細はアプトいちしろキャンプ場のHPをご確認ください。
またキャンプ以外の目的や見学だけでキャンプ場内へ立ち入るのは、せっかくキャンプを楽しんでいるお客さまの迷惑にもなりますのでご遠慮ください。この写真のように、すぐ近くを走っている県道388号接岨峡線の市代橋や、あぷとラインからもキャンプ場を見ることができます。
長島ダム
大井川は明治時代後半から電源開発のためにたくさんのダムが建設されてきましたが、この長島ダムは治水(洪水や土砂災害から守ること)を目的として2001年に作られた比較的新しいダムです。このダムを作ることになり、大井川鐵道井川線もダムの底に水没することになりました。そこでその水没する部分をダムの上に付け替えることになり、アプト式機関車を使って一気に坂道を登り、ダム湖のほとりを走るルートになったのです。その結果、日本で唯一のアプト区間ができ、奥大井湖上駅もできたんです。アプトいちしろ駅からキャンプ場へのミステリートンネルは廃線となった鉄道の旧道というわけです。ちなみに奥大井湖上駅からも対岸に廃線の跡を見ることができます。
長島ダムには四季彩公園という公園が併設されていて、放水を間近に見られる「しぶき橋(ダムカレーのエビフライ)」をはじめ、「長島ダムふれあい館」では長島ダムの歴史などを詳しく知ることもできます。「ダムカード」ももらえますよ。
逢いましょう的にはアプト式列車に乗って見る長島ダムがオススメです。もちろんアプトいちしろキャンプ場も見えます。この区間はほんと絶景!ぜひ乗ってみてくださいね!
奥大井湖上駅
長島ダム駅からアプト列車に乗って二駅。この奥大井湖上駅はクール・ジャパン・アワードも受賞し、近年では海外からのお客様も多く、すっかり奥大井の名所になっています。湖(ダム湖)の真ん中にぽっかり浮かんだこの駅、長島ダムができたことによって、こんな場所に駅ができたんです。
あれがダムカレーのゆで玉子です。
ちなみに奥大井湖上駅にかかっている橋の名前は「レインボーブリッジ」です。実は東京お台場の「レインボーブリッジ」より先にできていたのですが、あっちの方が有名になってしまったので、こっちの橋の名前を知らない人も多いと思います(笑)
駅から、駅を見下ろす展望台までは歩いて約20分程度。結構きつい階段を登らないと行けません。もっと簡単に奥大井湖上駅を楽しみたい方はこちらの記事参考に訪れてみてくださいね。すっごくラクですよ。
寸又峡を目指して
アプトいちしろキャンプ場でキャンプをした翌日は、3人で大井川で一番有名な寸又峡の夢のつり橋へ。
アプトいちしろキャンプ場や長島ダム、奥大井湖上駅方面から寸又峡へ行くには、一度奥泉(千頭方面)まで戻って、静岡県道77号(川根寸又峡線)で寸又峡へ向かいます。約11km、車では20分くらいです。寸又峡への道も細くて狭いですが、デスロードほどではないので安心してください。
『ゆるキャン△』大好きなのですが私はキャンプはできないので、奥大井で泊まるなら、なでしこちゃんがアプト列車で一緒になった三重からきたお姉さんたちのように寸又峡温泉に泊まります。
秘境の温泉でゆっくり温泉に癒される…最高です。あと寸又峡やアプトいちしろキャンプ場のある川根本町は、環境庁(現在の環境省)の「澄んだ星空 全国第2位」に選ばれたことがあるくらい、星空が綺麗なんです。夜は外にでてぜひ空を見上げてみてくださいね。
手造りの店さとう
なでしこちゃんが食べていたのは、甘い味噌がかかった名物「芋餅」。外はカリッ、中身はふわっふわでおやつ感覚で食べられます。
足湯カフェ 晴耕雨読 Village
無事合流できたので、早速大井川で一番有名な吊り橋を渡りに行こうとした所で、足湯カフェに吸い込まれる(笑)
この足湯カフェが「晴耕雨読 Village」。夢のつり橋を渡る前に寄るか、渡ったあとに疲れた足を休めるために寄るか。皆さんならどっちにしますか?
夢のつり橋
やっと夢のつり橋へ出発です。ゲートの前にあるこの顔出しパネル…じつは逢いましょうスタッフが設置したものです(笑)ぜひ記念撮影していってくださいね!
夢のつり橋まではゲートから歩いて20分ほどですが、つり橋は一方通行なので、一周して戻ってくるのには1時間以上かかります。途中にトイレはありますが、お店などはないので気をつけてください。また街灯などもないので、日が暮れる前には帰って来れるように時間にはゆとりをもってお出かけください。
途中で右下に見える吊り橋が寸又峡にあるもう一つの吊り橋「猿並橋」です。ここ数年木が大きくなってきたので少し見えにくくなってきましたねぇ…。ちなみに猿並橋へも歩いて行くことができますよ。
途中トンネルを抜けて歩いていくと、ついに夢のつり橋が見えてきます。世界が認めた!死ぬまでに渡りたい絶景の吊り橋。大井川の支流、寸又川の「大間ダム」によってできたダム湖で、この美しいエメラルドグリーンの湖面は、透明度の高い水が起こす「チンダル現象」によるものなんです。雨が降ったあとは濁ってコーヒー牛乳色になってしまうので、お出かけ前に天気をチェックしておくことをオススメします。だいたい3〜4日くらいで濁りは取れて綺麗なエメラルドグリーンに戻ります。
本当に運がいいとこんな綺麗な湖面が見られるのですが、取材に行った日はちょうど雨(雪)が降った3日後だったので、コーヒー牛乳とキレイなエメラルドグリーンが半々でした…。すこし残念。
あと、紅葉の時期はめちゃくちゃ混むので、オフシーズンや寸又峡温泉に泊まって朝早く行くのがオススメですよ!夢のつり橋こそ「混んでるオンシーズンより、空いてるオフシーズンでしょ」です。
ちなみに夢のつり橋、思っているより揺れます(畑薙大吊橋ほどではありませんが…)。なでしこちゃんもスマホを落としそうになっていましたが、本当に気をつけてください。
夢のつり橋を渡ったら、きつーい登り階段が待っています。休憩しながらゆっくり登りましょう。帰りの飛龍橋からははるか下に夢のつり橋を見ることができます。
渓流そば 紅竹食堂
夢のつり橋の散策を終えた3人が渓流そばを食べていたのは「松竹」のモデルとなった紅竹食堂。
昔ながらの雰囲気の良い食堂なのですが、最近はすっかり『ゆるキャン△』のポスターが増えて不思議な雰囲気に(笑)渓流そばにはイナゴの佃煮が入っていますが、苦手な方は抜いてもらうことができますよ。
「渓流そばうまし!!」
町営露天風呂 美女づくりの湯
そしてせっかく寸又峡温泉に来たんですから、温泉に入らないのはもったいない! 3人が入っていたのは町営露天風呂です。寸又峡はアルカリ性単純硫黄泉で、かすかに硫黄臭があり、ぬるっとする温泉です。温泉成分が肌の不要な角質を溶かすため、湯上がりの肌触りはツルツルすべすべ。なので「美女づくりの湯」と呼ばれています。指輪やアクセサリーは外しておかないと変色してしまうので気をつけてくださいね。
最後の吊り橋を目指して
お土産に川根茶
寸又峡を満喫した帰り道。アニメでは描かれていませんでしたが、3人はスタート地点の千頭駅で合流して、きっと家族に頼まれていた川根茶やお土産を買ったんでしょうね。リンちゃんとアヤちゃんも川根茶ソフト食べられたかな?
最初にも紹介したとおり千頭にもお店はありますが、大井川のお土産を買うなら「四季の里」に寄ってみてください!川根茶だけじゃなくて、しいたけ、手作り味噌、よもぎパンなど、地元川根本町産の品々がいっぱいです。
個人的にはこの「水出し緑茶ティーバッグ」がおすすめです。いつも家で飲むのに最適です。ティーバッグだし水出しなので、簡単に美味しく飲むことができます。四季の里に行ったらいつも買って帰ります!
千頭から国道473号(アヤちゃんルート)で金谷方面へ帰る途中、塩郷の吊り橋より手前にあります。
塩郷の吊橋
さて、千頭から国道473号(アヤちゃんルート)で大井川鉄道(大井川)に沿って金谷方面へ、そのまま帰ってしまうのは勿体無いので、最後の吊り橋へ。車やバイクは吊り橋より少し金谷よりにある駐車場に止めてください。危ないので路上駐車は絶対にしないでくださいね。
塩郷の吊橋(別名「恋金橋(こいがねばし)」)。全長220m(畑薙大吊橋は長さ181m)と大井川にかかる吊り橋の中では一番長い吊り橋で、民家、県道、大井川鐵道の真上を渡ります。周りがすごく広くて眺めがいいです。定員は10名と少なめですので、譲り合って渡ってくださいね。
子供に「走ると危ないぞー!」ってアヤちゃんは言っていましたが、地元の人によると「昔は自転車で渡ってたね」って言ってました(笑)それは流石に恐ろしい…。
なでしこちゃんも驚いていましたが、なんと言ってもこの吊り橋の醍醐味はSLが真下を走っていくという、夢のつり橋や畑薙大吊橋(デスブリッジ)とは違った、スリルを味わえることです!ちなみに真上にいて煙を浴びると真っ黒になるだけではなく、少し熱くてこわいです(笑)
残念ながら大井川鐵道のこの区間は災害で運休中のためSLも走っていないのですが…。またいつか復旧した時には、合成ではなく実際に写真を撮ってみてくださいね!
蓬莱橋
名残惜しいですが、大井川の旅もこれで最後。最後に3人が訪れたのが大井川にかかる蓬莱橋。
蓬莱橋は全長897.4m(やくなしで厄無し)の木造歩道橋で、世界一長い木造歩道橋としてギネス世界認定されています。なんか地味に大井川流域って日本一とか世界一とか多くないですか?
天気の良い日には富士山も見えます。
旅の最後に描かれていた、お茶畑と大井川、その向こうに富士山が見えるこの場所は、蓬莱橋を渡った先にある「中條景昭像公園」からの眺めです。
いかがでしたか。大井川の上流から下流まで。3人が旅した景色を感じることができたでしょうか?
大井川を知り尽くした私が見ても、本当に3人がここを旅したんじゃないかと思ってしまうほどでした。
それではみなさん、大井川で逢いましょう。
大井川で逢いましょう 『ゆるキャン△ SEASON3』 大井川モデル地巡礼マップ
©あfろ・芳文社/野外活動プロジェクト