全国各地で桜が満開を迎えるこのシーズン、桜の開花に合わせ大井川地域では『かわね桜まつり』が開催されます。

農家民宿いつかさんから車で数分の距離(島田市川根町家山)にある、一本桜『牛代のみずめ桜』の咲く山間部の茶畑も「かわね桜まつり」の会場の1つとなっています。

 

いざ、牛代のみずめ桜イベントへ

私たち夫婦が訪れた3月31日はタイミング良く、1日限定の牛代のみずめ桜イベントが開催される日でした。

会場の入り口付近では、地元のお母様たちが地域の名産品を売るテントが設営されています。トマトや、みずめ桜の描かれたパッケージの川根茶など、美味しそうなものがずらり。農家民宿いつかさんのオーナーの水野さんはこのイベントのために、朝4時から会場に運び込むおはぎのセットを作っていたとのことです。す、すごい…!

 

 

近景から臨むみずめ桜

会場入り口付近からもしっかり目視できる、茶畑の緑と桜の薄ピンクのコントラストに心が躍ります。

 

まずは、近くに寄ってみましょう。茶畑の中をどんどん進み、樹の根元を目指します。根元まではしっかりと導線が敷かれているため、誤って茶畑内に突っ込んでしまう心配もなく、安心です。

 

すぐに目前に現れたのは、20mを超える高さを持つ巨木。とにかく大きい、その一言に尽きます。

 

花びらは小ぶりな薄ピンク。心なしか、東京近辺でよく見かけるソメイヨシノよりも白色に近い色合いに見えます。周囲には少々強めの風が吹いていましたが、花びらは散る様子がなく、しっかりと枝についているという印象でした。

 

茶畑を背景に、風が吹くたびに長い枝がゆらゆらと揺れて、幻想的な空気をつくり出しています。

 

みずめ桜の品種名はエドヒガン(江戸彼岸桜)。エドヒガンは、現代日本人にとてもなじみ深いソメイヨシノの親種でもあります。

また、非常に長寿の種として知られており、最長のものは樹齢2000年を超えるとか。

こちらの桜の推定樹齢は300年超。300年前というと…1600年後半から1700年前半、ちょうど江戸前期(元禄時代)に該当します。大阪や京都を中心とした商業都市にて、町人文化が栄えはじめた時代。5代将軍・徳川綱吉による生類憐れみの令の発令や、歌舞伎でも有名な赤穂浪士討ち入り事件などの歴史的事件が起きた時代でもあります。時代を経て、2007年7月1日には『塩本牛代のエドヒガン』として島田市の天然記念物に指定されたそうです。

 

想像もつかないような遙か昔から日本の変遷を見守ってきた桜…なんだか感慨深いものがあります。

 

 

遠景から臨むみずめ桜

根元での撮影を終えた後は、事前に入手した“近くから見る桜も良いが遠くから見る景色も綺麗”という情報を確かめるため、県道63号沿いの高台へ。

高台の急傾斜をヒイヒイ言いながら登り、たどり着いた高台から見えた景色は…ご覧の通りの絶景です。

 

近景と遠景を一通りカメラに納め終わった後は、お汁粉を1杯いただきました。やわらかいお餅と程良い甘さのあんこでお腹が満たされ、冷えた体もポカポカに。

 

近くから見ても遠くから見ても圧倒される、この地域ならではの春の景色は一見の価値あり。いつまでも、後世に伝えていきたい光景です。

 

大井川の春を撮る 2へ続く!