静岡に遊びに行くなら、やっぱり富士山はマスト。せっかくなら特等席でその雄大な姿を楽しみたいし、SLにも乗ってみたい――。そんな願いを叶えてくれるスペシャルな限定ツアーがあるというので、体験してきました!

日帰りで静岡の魅力を満喫できましたよ!

 

富士山見える?ゴールドの飛行機で、いざ上空へ!

今回参加したのは、『FDAフジドリームエアラインズ×大井川鐵道×富士山静岡空港 秋の特別企画 富士山遊覧飛行と大井川鐵道SLと南アルプスあぷとライン』。

FDAと大井川鉄道、富士山静岡空港が初めてタッグを組んで、静岡の魅力をもりもり紹介しよう!と特別に企画された限定ツアーなんです。

 

旅のスタートは富士山静岡空港。
まだ薄暗い朝645分集合にも関わらず、次々と人が集まってきます。

富士山静岡空港は静岡県のちょうど真ん中あたり、茶畑が広がる牧之原市の台地の上にあります。JR静岡駅からは車で1時間弱ですが、静岡駅から送迎バスも出るので、遠方からでも心配なし。

 

この日も、東京や神奈川、関西方面からの参加者もいらっしゃるとのこと。人気ツアーですね!

富士山遊覧飛行のチャーター便はこの日、朝イチバンに飛びます。

 

富士山の高さに合わせて(?)3776便!

しかもゴールドの飛行機! 

FDAの人によると「縁起のいい金色のFDAです。写真を撮っていただきやすいように、ななめに停留していますよ!」とのこと。
金運もアップしそう!

「今日は地上から見る富士山はかすんでいますが、上空からだとキレイに見えるはず」
機長のアナウンスに期待が高まります。

 

チャーター便から見る富士山に感動!

いよいよテイクオフ!

牧之原台地の茶畑や駿河湾を眺めながら、高度5,000mまで上昇。富士山に近づいていきます。

中央アルプスや南アルプス、伊豆半島も見えます、というアナウンスを聞きながら、飛行機は富士山上空へ。最初は遠くに見えていた富士山が、だんだん間近に…

 

離陸から15分ほどで眼下に! 登山道や宝永山もくっきり見える!

「すごーい!」「きれい!」と機内のあちこちから歓声が上がります。

朝日に照らされた富士山の美しさは感動もの…。

 

前の座席のご夫婦は、富士山を見たくて愛知県からこのツアーに参加したのだそう。

「こういう映像って、お正月にTVでもやっているけれど、自分の目で見るのがやっぱりいいね!」と何度もシャッターを切っていました。

 

お土産に「搭乗証明書」やステキなFDAグッズもいただきましたよ! 
乗り物好きキッズも喜びそう。

 

 

『茶の都ミュージアム』で、世界のお茶文化を知る

40分間の、夢のような遊覧飛行を終えて、再び空港へ。ここからはバスで移動します。

 
まずは空港から10分ぐらい、茶畑の中にある『ふじのくに茶の都ミュージアム』へ。

 
ここは20183月にオープンした、お茶の魅力を体感できる博物館。ティーステーションで静岡の深蒸し茶「つゆひかり」をいただき、展示スペースに入ります。

緑が美しい静岡産の「つゆひかり」。うまみと甘みがあってじんわりおいしい一杯。

館内では、世界中のお茶や静岡茶の歴史、製法などあらゆる角度からお茶を紹介。

カタチもさまざまな茶葉に実際に触れて、香りを確かめることもできます。

見たこともない茶葉がいっぱい!

ミュージアムショップではもちろんお茶を購入しましたよ!

 

 

『奥大井湖上駅』はSNS映えまちがいなしの絶景スポット

『茶の都ミュージアム』で過ごした後は、バスで牧之原台地の茶畑を抜けて一路、大井川鉄道『奥大井湖上駅』へ向かいます。

茶の都ミュージアムから約1時間半、大井川上流にあるこの駅、まるで湖に浮かぶようなロケーションが「SNS映えする駅」として今、大人気なんです。

県道でバスを降り、ガイドさんが「写真撮るならここからが一番」と教えてくれたスポットへ。

まさに絶景!『レインボーブリッジ』と呼ばれる赤い鉄橋と、湖のコントラストの美しさに、SNS映えも納得です。

駅までは徒歩で、かなり急な階段をどんどん降りていきます。

足元に気を付けながら歩くこと約15分で『奥大井湖上駅』に到着。
ここからは『アプト式鉄道』で『千頭駅』へ。

 

駅員さんに記念写真を撮ってもらったりしながら、到着を待ちます。

 

 

アプト式で千頭へ。のんびりゆっくりトロッコ列車

来ました!このかわいいトロッコ列車がアプト式の車両です。

 

『南アルプスあぷとライン』は日本で唯一のアプト式鉄道。その昔、ダム建設のために作られたもので、歯車がついた急勾配の線路を、電気機関車で引っ張って登ります。

(こちらの記事もぜひ→レトロ列車で行く、話題の絶景『奥大井湖上駅』(前編)

 

『いちしろ駅』と『長島ダム駅』では、引っ張るための電気機関車の連結作業を、車両を降りて見られるのもポイント。鉄道ファンでなくても興味津々です。

 

ゆっくりゆっくり、なんとものんびりした速度で列車に揺られるのもいいですね~。

 

車掌さんの「左の車窓から見える山の紅葉は、今日一番の見どころです」というアナウンスもナイス。

 

 

レトロなSL。千頭駅でおいしい静岡のお弁当も

『奥大井湖上駅』から約1時間半で『千頭駅』に到着。

ここでお待ちかねのランチタイムです。

わさび漬け、黒はんぺんのフライ、お茶の葉の天ぷら、桜えびご飯などなど、静岡のおいしいものをギュッと詰め込んだ、大満足の『川根路三食弁当』。

 

そして本日のクライマックス、SLへ。

年間300日以上SLを運行していることで有名な大井川鉄道。

季節によっては子どもたちに大人気のきかんしゃトーマス号や、その仲間・パーシーやジェームス、バスのバーティーも走って、街が賑やかになるんですよ。

  

今日乗るのはこのSL。全席指定で『新金谷駅』に向かいます。

 

座席や扇風機もとってもレトロで、なごやかな雰囲気です。

 

 

SLから車窓の風景も楽しみながら『新金谷駅』へ

汽笛を合図に出発進行!大井川沿いを下流に向かって進みます。

 

車窓に茶畑が続くのも、茶どころ・静岡らしい風景。

 

大井川にかかる一番長い吊橋『塩郷の吊橋』の下をくぐったり、『川根温泉笹間渡駅』あたりで『川根温泉ふれあいの泉』で温泉中の人に手を振ったりと、『新金谷』までの1時間半弱があっという間に過ぎていきます。

 

『川根温泉 ふれあいの泉』は温泉からSLが見えますよ!
(こちらの記事もぜひ→プールや温泉からSL通過が見える!『川根温泉 ふれあいの泉』

 

 SL人形焼き』や『SL動輪焼き』など、車内販売限定のお土産は、ワゴンで買えるのでお忘れなく!

 

『新金谷駅』到着!

大正から昭和初期に建てられた『新金谷駅舎』、実は2018年に国の有形文化財に登録されたんです!
とっても趣きのある建物も、ぜひご覧くださいね。

 

 新金谷駅の『プラザロコ』でしばし休憩&お土産物を買って、バスで空港へ戻ります。

 

ここで今日の旅は終了。

飛行機にもSLにも乗って盛りだくさんなのに、新金谷に15時半着という早い時間なので、子ども連れで参加しても安心して楽しめますね。

12月のクリスマスシーズンには、同じツアーでトーマス号に乗れる1泊のコースも登場。残念ながら大人気で完売だそうですが、これからもどんな楽しい企画が登場するか、楽しみにしていてくださいね!

大井川鐵道HP(ニュースリリースページ)