カメラを持って大井川に出かけよう!第2章。

千頭駅を後にし、初日の最終目的地である[あしたばの宿へ車で向かいます。

 

あしたばの宿でほっと一息


今にもほころびそうな駿河徳山駅付近のシダレ桜のトンネルを抜けると、あっという間にお茶畑の間に建つお宿に到着。お宿のお母さま、おばさま、おじさまがあたたかく出迎えてくださいました。

さっそく、おばさまのご指導のもと、染物体験を行います。果実が熟しても割れないため「口無し」という名前がつけられたという説もあるというクチナシの実は、一体どんな色でハンカチを染めてくれるのでしょうか。


山の水のひんやり感、クチナシから滲み出る鮮やかなオレンジ色に驚きながら、各々が思い思いの模様のハンカチを染め上げました。


そして、お待ちかねの夕食タイム。テーブルに乗り切らないほどの豪華な食事に、全員大喜び。無添加の新鮮な食材をふんだんに使った心のこもった料理の数々に、皆の食欲は止まるところを知らず。



お腹も心も満たされた後は、プラネタリウムではなく、肉眼で満点の星空を見るという贅沢を満喫。
星空鑑賞後は、偶然放送していたアガサクリスティのドラマに全員が釘付けになってしまい、お風呂の順番を譲り合う(続きが気になりすぎて、誰も先にお風呂に入りたがらない)という珍事態が発生しましたが、0時を過ぎる頃には皆床に就いたようです。

さて、次の日はどんな素敵な風景が我々を出迎えてくれるのでしょうか。期待に胸を膨らませながら、おやすみなさい。

 

童心に帰る!こんにゃくとぼた餅の手作り体験

 

大井川の朝は早い。眠い目をこすりながら宿の外に目をやると、朝日を受けてキラキラと輝く広大な茶畑が視界に入って来ます。

2日目は、昨晩の夕食に勝るとも劣らない豪華な朝食からスタート。朝からこんなに美味しい食事をいただけるなんて…。なんという贅沢。

 

食事の後は、こんにゃく作りとぼた餅づくりに挑戦。満腹感と幸福感に包まれながら、今度は口ではなく、手を動かす番。

 

前日のクチナシの染物体験の時と同様に、お母さま、おばさまのご指導の元、必死にこねこねペタペタ。普段スーパーで完成品を買うことはあっても、なかなか一から作る機会には巡り会うことはできません。こんにゃくが芋からできているとは聞いたことはあるけれど、まさか、こんな形の芋だったのですね…!

 

手にたくさんのもち米粒をつけながら、童心に帰っていく我々。きなこ、ごま、あんこ、色とりどり。

いざ出発という頃合いになって、名残惜しさ、寂しさがつのります。夏休みに、実家から下宿先に戻らねばならない学生のような気持ちになっていました。

一泊二日の間、大変お世話になりました。今でも、あたたかい心でたくさんもてなしていただいた思い出がしっかり記憶に焼き付いています。東京に戻ってからも、お土産でいただいたお茶を飲むたびに、お母さま、おばさま、おじさまを思い出し、またお会いできたら良いなと思う日々を過ごしています。

 

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第3章に続く