カメラを持って大井川に出かけよう!第4章。

[駿河徳山駅]を出発し、車でひたすら険しい山道を北上します。お母さまの素晴らしい運転スキルで、難所もスイスイ。いったい何山越えたのか、もはや数えることもできなくなってきた頃、寸又峡温泉街に到着。

 

世界に誇る絶景[夢の吊り橋]

 

温泉街の美味しそうなアイスクリーム、饅頭などの看板に気を取られつつも、ここは一旦我慢。さらに山奥へ続く道へと進みます。かの有名なトリップアドバイザーにも掲載され「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩橋ベスト10」にランクインしたという[夢の吊り橋]を目指します。

 

山道を進み、トンネルを抜け、体感15分か20分くらい経ったかなと感じるくらいの頃、幻想的な風景が眼前に現れました。

 

絵の具をこぼしたと言っても信じてしまいそうなくらい鮮やかな、エメラルドグリーンの湖。木々の緑ともまた違った不思議な色合いの湖の上に、美しい逆アーチ型の吊り橋が架かっています。

 

誰かが歩みを早めるたびに、ぐらぐらと煽るように揺れる吊り橋渡りは非常にスリリングなため、高所恐怖症の人は無理をして渡らない方が吉かもしれません。そして、ふと振り返ると、ディズニーランドのアトラクション待ちの列と見紛うような長蛇の列…。老若男女、国内外問わず非常に人気のスポットのようです。

 

間違いなく写真映えする景色ではあるのですが、ぐらぐら揺れる橋の上でバランスを取りながら前進するのが精一杯で、写真はほとんど撮れていません…。また、順番待ちの方々への配慮も必要ですので、我先にと身を乗り出して重厚感あふれる一眼を振り回すことは避けた方が無難な雰囲気でもありました。

でも大丈夫!カメラのシャッターを切れずとも、脳裏にしっかりこの光景を焼き付けてあります。

 

日本三大銘茶の一つ、静岡のお茶(川根茶)を味わいます

 

静岡といえば、お茶。絶景を楽しんだ後は、川根茶のテーマパーク[フォーレなかかわね茶銘館]で美味しい煎茶の淹れ方を学びます。

 

本場の川根茶を、可愛らしい見た目の和菓子と一緒にいただきます。日本庭園の美しい景色を眺めながらいただくお茶は、格別な味わいです。

 

館内一階の多目的スペースでは偶然、大ファンである影絵作家、藤城清治さんの原画の展示を見ることができ、感無量…。川根本町の自然、四季をテーマにした見ごたえのある切り絵の数々に目が釘付け。茶畑、SLなどをモチーフにした幻想的な情景を前にして、心が洗われるようでした。

旅もいよいよ終盤に差し掛かってきました。

 

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第5章に続く