こんにちは!旅が好き。カメラが好き。おいしいものが好きなさとちんです。でも、1番大好きなのは家族!!
今回は結婚記念日の家族旅行で1泊2日のモニターツアーに参加しました。ちょうど5年前、やはり結婚記念日に大井川に来たのですが、子どもたちがバイトや部活で忙しく日帰り旅行となってしまい、ずっと再訪したいと思っていたんです!
2日間大井川鐵道の電車とバスが乗り放題の『大井川周遊きっぷ』を使って、めいっぱい大井川観光を満喫してきました。
2日間電車とバスが乗り放題で4,400円!
今回の旅で利用したのは、大井川本線(金谷-千頭)・井川線(千頭-井川)・寸又峡線バス(千頭駅前-寸又峡温泉)・閑蔵線バス(千頭駅前-閑蔵駅前)が2日間乗り放題の『大井川周遊きっぷ』です。夢の吊橋や奥大井湖上駅など人気観光スポットをこれ1枚でまわることができて4,400円!(SLやトーマス号は別途急行券が必要です)
電車とバスの時刻表と睨めっこし、綿密に計画を立てて、いざ、大井川へ!
都内で暮らしている長男も前夜から家に戻り、朝5時、横浜の自宅を車で出発です。途中、足柄サービスエリアで作ってきたお弁当で朝ご飯。日本一富士山がきれいに見えるスターバックスのある富士川サービスエリアでコーヒータイムを取り、大井川エリアにやってきました。
世界一長い木造歩道橋『蓬萊橋』で長寿祈願 !?
最初の目的地はギネスブックにも掲載されている世界一長い木造歩道橋『蓬萊橋』。新東名島田金谷インターを降りて20分ほどで到着です。897.4 mの長い木橋にかけて『厄なしの長生き橋』と縁起の良い橋として人気があります。将来子ども達に迷惑をかけないよう健康長寿祈願をしてきましたよ。
秘境駅と絶景が楽しめる日本唯一のアプト式列車
蓬莱橋から車で一時間ほど走り千頭駅へ到着しました。駅の隣にある『道の駅奥大井音戯の郷』の無料駐車場に車を止めて、これからはいよいよ『大井川周遊きっぷ』の出番です。10時19分発の南アルプスあぷとライン(井川線)で絶景と秘境駅の旅です。
千頭駅では回転台も見逃さずにチェック!大きなSLを人力で回転させて方向転換します。日本機械学会認定『機械遺産』なんですよ。私たちは実際に回転させているところを見ることができませんでしたが、1日3回(11:25頃〜、12:20頃〜、13:40頃〜または14:10頃〜)回転するのを見ることができます。次回は是非こちらも見学しなくては…。
アプト式列車に乗ったら進行方向右側に座ると絶景が楽しめます。一番の特等席は最前列の右側。運転する様子も見ることができて大人もワクワクしちゃいます。
アプトいちしろ駅に到着すると、みんな列車を降りて最後尾に向かいます。もともと大井川のダム建設のために作られた南アルプスあぷとラインは、90パーミルという日本一の急勾配がある路線。一番の難所であるアプトいちしろ駅と長島ダムの間を上るために、カール・ロマン・アプトさんが発明した、歯車を利用して坂道を上り下りするアプト式機関車をアプトいちしろ駅で連結するんです。それを見るために、急いでいるんですね。連結はあっという間なので、見逃したくない人はダッシュで向かいましょう。
私は出遅れました…。
アプトいちしろ駅を出て、暫くして後ろを振り返ると物凄い高さを上ってきたんだと実感します。
長島ダム。ここで降りる人たちも多かったです。
秘境駅ランキングで常に上位の尾盛駅。駅に繋がる車道はおろか歩道もなく、あぷとライン以外ではたどり着くことができない駅です。もちろん民家もなく、住人は狸の置物(に化けた狸かも)
接岨湖の上に浮かぶ、こちらも秘境駅として有名な奥大井湖上駅。ここは恋愛のパワースポットとしても有名で、展望台もあるので降りる人も多かったです。私たちはそのまま先へ。湖にかかる赤いレインボーブリッジを渡ります。展望台に行くには、この橋を歩いて渡るそうで、次回は是非降りて渡ってみたいです。
日本一の長さの階段吊橋宮沢橋を眺め、日本一の高さの鉄道橋関の沢橋梁を渡りと、窓の外の景色を眺めていたら約1時間半の列車の旅は、あっという間でした。
名残惜しかったですが、終点の一駅前の閑蔵駅で下車。ここからはバスで千頭駅に戻ります。閑蔵駅に到着してからバスの出発時間まで3分しかなかったので、乗り遅れたらどうしようと心配していたのですが、運転手さんが駅まで迎えに来てくれていました。おかげで少し離れた場所にあるバス乗り場へも迷わず行くことができたし、声をかけておくと揃うまで待っていてくれるので、トイレもゆっくり済ますことができました。
列車では1時間半かかりましたが、バスだと約30分で千頭駅まで行くことができます。
バスの車窓から奥大井湖上駅を見ることもできました!バスは進行方向左側に座るとこの光景が見られますよ。前日まで雨が降っていたので若干水が濁っていますが、それでも絶景ですよね。
道の駅奥大井音戯の郷でダムカレーランチ
千頭駅に戻ったらちょうどお昼の時間だったので、『道の駅奥大井音戯の郷』でランチとしました。
音楽と自然の体験ミュージアムというだけあって、ミニコンサートも行われていて、しばし美しい音色にうっとり♪
『道の駅奥大井音戯の郷』の中の『Cafeうえまる』は、自家栽培した野菜やフルーツ、地元の特産品を使ったお料理を提供しています。窓からは千頭駅を眺めることができるでの、待っている間も退屈しません。人気はダムカレー。
私は大人のナポリタン。手作りのお惣菜が素朴な味でおいしい♪
なにが大人かというと…結構スパイシーなのです。この辛さはクセになります。
「大井川で逢いましょう」のクーポンを利用して、お茶を4人分サービスしてもらいました♪
家族全員スマホユーザーなので、これはお得!
お腹いっぱいになったら午後の観光です。
お湯も人も温かい!接岨峡温泉「せっその湯」
まずは接岨峡温泉『せっその湯』へ。若返りの湯として有名なんですよ。
泉質は重炭酸ナトリウム泉。胃腸疾患、神経痛に効果があると言われています。お風呂上がりの肌はツヤツヤですべすべ!美肌効果ありです。朝早かったので、ここでゆっくりと疲れを癒しました。
食堂では地元のおばさん達が作るおそばや天ぷら食べられます。事前予約が必要ですが、ここにもダムカレーがありました。おじさん、おばさんもニコニコと話しかけてくれて、楽しい時間を過ごすことができました。今回は食べられなかったけど、食堂のご飯も絶対おいしいと確信しましたよ。
100年以上の歴史があるマルイエ醤油で伝統の技を見学
酒蔵見学は良くあるけれど、めずらしいお醤油づくりを見学できると知って、予約してでかけたのは明治43年(1910年)創業のマルイエ醤油です。
今のご主人は4代目。100年以上変わらない伝統の製法で、お醤油とお味噌を作っています。すべて手作りなんですよ。店の奥にある醤油蔵をご主人に案内していただきました。大きな醤油樽が並んでいる光景は圧巻!!
お土産と自宅用にお醤油を何本か買って帰りました。
大井川で逢いましょう。のクーポンで駄菓子をいただきました。
家族一緒に過ごしたいつかの時間を思い出す「農家民宿いつか」
マルイエ醤油の見学のあとは車で10分ほど走り、この日の宿『農家民宿いつか』へ。あたりには11軒しか家がなく、当然コンビニどころかお店もありません。唯一、自動販売機がひとつあるだけ。まわりは山で囲まれ、夏は水遊びに良さそうな川が流れていました。泊まるのは築120年の古民家です。
8畳の和室には4組の布団が敷かれていました。家族4人揃って眠るのなんて何十年ぶりでしょう!? 子どもが小さいときは一緒に寝ていたけど、小学生になるとそれぞれ子供部屋で寝ていたから、本当に久しぶりです。この並んだ布団を見ただけで、ちょっとうるっと来てしまいました。
掘りごたつの中は炭火です。熱い熱いと笑いながら4人でこたつを囲みましたよ。
夕ご飯は農家民宿いつかのお母さんに教えてもらいながら4人で作ったちらし寿司。それぞれの性格がよく出ているちらし寿司となりました。
おはぎも作りました。お茶の産地という事で、ご飯にお茶を混ぜて丸め、熱々のあんこをつけます。長男は家を出て暮らしをしているので、こんな風に4人揃って何かをするなんて、しつこいようだけど本当に久しぶりなんです。上げ膳据え膳の宿もいいけど、一緒にご飯を作って食べるのもとっても良い思い出になりますね。
食事のあとはTVもなく、携帯の電波もdocomo以外は圏外のため、デジタルデトックスしてのんびり過ごしました。夜、外に出ると満天の星空が広がっていましたよ。
ぐっすり寝たので朝はすっきり起床!散歩に出かけると水蒸気が雲のように茶畑にたなびいていました!なんて幻想的な風景なんでしょう!! この霧が茶葉を覆い新芽を優しく包み込み、おいしいお茶を育てるそうです。農家民宿いつかでいただいたお茶は本当においしくて、「おいしい!」「おいしい!」とみんなで言っていたら、帰りにお土産でいただいてしまいました。飲むのが楽しみです。
朝ご飯はお母さんが用意してくださっていました。甘い玉子焼きに、近所の人が作ったというお味噌で作ったお味噌汁。みんながおかわりするものだから、お味噌汁の鍋が空っぽになってしまいました。このあとデザートにヨーグルトもいただいて、朝から元気満タン!2日目の観光へと出かけました。
秘境中の秘境!『夢の吊橋』へ
最初に出かけたのは寸又峡にある夢の吊橋です。トリップアドバイザーの『死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋』で日本から唯一ランクインした吊橋として注目されています。駐車場に車を止めたら、そこらは歩いて30分ほど。
山道をひたすら歩きます。駐車場の片隅に熊捕獲用のワナがあって、ちょっぴり恐怖を感じますが、家族一緒だから安心、安心。
長い階段を下りたら夢の吊橋です。
吊橋が見えてきました!エメラルドグリーンの湖が神秘的な美しさです。
一度に渡れるのは10名まで。高所恐怖症なので、この後の写真は撮れませんでした。
吊橋を渡ったあとは、305段の階段を上って飛龍橋を渡って帰ります。一時間半あれば途中休みながら行って帰ってくることができました。
駐車場付近にはいろんなお店があるので一休み。
山芋を使ったお餅がおいしかった!じゃがいもを使ったお餅は見かけるけど、山芋ってめずらしいですよね。食べるとちゃんと山芋の味がするんです。上に乗っている甘じょっぱいお味噌が、外はカリカリ、中はふわふわのお餅とあうんですよ。ひとり一個食べたかったけど、お昼前なので半分ずつで我慢。
ランチと温泉のセットがお得。ダムカレーも絶品『翠紅苑』
翠光園で温泉とランチ!大井川で逢いましょう。のクーポンを使うと日帰り入浴の料金600円が無料になるとあったのですが、平日限定でした。そこで、日帰り入浴+翠紅苑オリジナル松花堂弁当のセット2,500円を利用。と思ったら息子達は松花堂弁当よりダムカレーがいいとのことで、日帰り入浴+翠紅苑オリジナル松花堂弁当セットと2人分と、日帰り入浴+好きなランチ2人分でお願いしました。全員一緒というところが多い中、こんな風に組み合わせて利用できるのは嬉しいですね。メニューを選んでから温泉に行きます。
お風呂はとろみのあるやわらかなお湯。肌にしっとりとまとわりつき、ベールのように覆います。湯上がりは、しっとりと水分を含んだみずみずしい肌となっていました!人も少なくて秘湯気分満点です。
お温泉から出ると食事の用意ができていました。松花堂弁当の豪華なこと!鱒のお刺身に刺身こんにゃく、川魚の塩焼きが一匹丸々ついています。桜のデザートまでおいしくいただきました。
息子たちのダムカレー。ご飯のほかにトーストもついているのでカレーパンとしても楽しめます。ひとくちもらいましたがカレーがめちゃうま!! ホテルのカレー!高級感のある味!
『翠紅苑』は食事が何を食べてもおいしくてハズレがありませんでした。こちらの宿にも一泊で遊びに来てみたいな~~。
お土産に売店で温泉の素を購入したら千頭駅に戻ります。今回車で来てしまいましたが、『大井川周遊きっぷ』は千頭駅から寸又峡までのバスにも乗車することができます。寸又峡までの道は、細くて、すれ違いができず、対向車が来た時、バックで待避所まで戻らなければいけないこともあります。普段、運転に慣れていない私では絶対に無理。運転に自信のない人はバスの利用をオススメします。
5年越しの悲願達成!家族4人でSL「かわね2号」に乗車!
千頭駅に戻り、いよいよSL『かわね2号』に乗車です。SLに乗る際は『大井川周遊きっぷ』の他に特急料金(大人800円、小人400円)が必要なので要注意!5年前、大井川に遊びに来たときは、列車で往復する時間がなかったため、主人がSLに乗るのを断念し車で新金谷駅から家山駅まで行き、私は息子たちと家山駅までSLに乗ったのでした。今回は家族4人揃って千頭駅から新金谷までのSLの旅です。
車はどうするのかって?
『大鉄タクシー』さんの代行サービス、『マイカー陸送』をお願いしたんです。千頭駅で待ち合わせをし、車を渡して、いざSLへ!
その前に…
千頭駅前の駅前でおじさんが炭火で焼いている豚串を購入。実はこれ前日も食べたのだけど、めちゃくちゃおいしいのです!分厚い豚肉にぶっとい葱。これで1本400円なんて、おじさん利益出てますか?と心配しちゃいます。全部手作りなので大丈夫だそうですよ。注文を受けてから炭火でじっくり炙ってくれます。
千頭駅には駅弁が売ってなくて、ちょっとがっかりしていたのだけど、そのおかげでこんなおいしい豚串と出会うことができました。こちらを買ってSLに乗り込みます。
レトロな車内で景色を眺め、旅の思い出を語り合います。
川根温泉の前を通ると、露天風呂からみんなが手を振っています。5年前は手を振る側でした。なんか感慨深かったです。
家山駅では若干の停車時間がありました。といっても、外に出る時間はなかったので、列車のまわりをうろうろ。
いろんな映画のロケに使われたことのある昭和の雰囲気そのままの家山駅。前回はここで家族合流。
今回は家族4人でSLに乗ることができて大満足です。
SLの中で記念写真を撮ってもらいました。前回乗れなかった主人が一番嬉しそう!
新金谷駅で車を受け取り、もうすぐ旅は終わりです。
最後は新金谷駅から車で15分の『炭火焼きハンバーグさわやか 島田店』で、静岡県人以外には憧れのげんこつハンバーグを食べてから帰りました。
旅が終わっても大井川を楽しめるお土産イロイロ
今回自宅用に買ってきたのは、翠光園で温泉の素、マルイエ醤油のお醤油、大井川ビール。
温泉の素入りのお風呂に入った後は、冷たい大井川ビールで旅の疲れを癒しました。旅から帰ってきても大井川を楽しんでいます。素敵な思い出をありがとうございました。