ライターのharuです。

今回は、2017年の11月末に参加した『第4回ささま国際陶芸祭』の様子をご紹介します。

このイベントは、「新しい形の陶芸のイベントを開催したい」という陶芸家の思いと、「過疎化が進む地域を活性化させたい」という笹間住民の思いから始まったのだそうです。

 

森、川、茶畑などの豊かな自然に囲まれた、人口約400人の『ささま』。
2011年から始まった陶芸の祭典は、2年おきに開催され、今回で4回目を迎えました。


イベントは4日間開催され、前半の2日間が“マナブ2DAYS”として、最新の陶芸技法や世界の陶芸事情を学ぶ内容。
後半の2日間が“デアウ2DAYS”として、作品の展示や販売、地元の人による地場産品の販売など、陶芸家や住民、そして地域と出会う内容になっています。

 

今回、私は“マナブ”の2日目に行ってきました。

“マナブ2DAYS”では、世界各国から招待された作家によるデモンストレーションやスライドレクチャーが行われました。

まず見せていただいたのは、韓国のHyangjong Ohさんによるデモンストレーション!

 

作品作る様子をたくさんの人が囲んで見ています。
一瞬、「ここはどこ?」と思うほど、日本人よりも海外の人が多かったように思います。

 

通訳を介した説明を聞きながら、デモンストレーションが進みます。

 

釉薬を広げて、

 

固定しないで置いたこの作品。電動ろくろのスイッチを入れたら…どっちに転がるかな?

 

見事に飛び散った作品たち。

 

完成された作品も、落ちて潰れた作品も、指についた土も、全てはアート。
そんな言葉が印象的でした。

 

デモンストレーションで作られた作品が少しだけ飾られていました。

 

金属に見えるけど…これも陶芸なの?

 

その横に完成前の作品も飾られていました。金属じゃなくて、全て粘土で作ってあるんですね!すごい!

 

スライドレクチャーの会場も見せていただきました。

 

PUTSCH-GRASSI Karinさんの生い立ちから、陶芸を始めたきっかけなど、スライドを見ながらお話を聞くことができました。

 

初期の作品など、貴重な写真も見ることができましたよ。

 

会場の『島田市山村都市交流センターささま』は、昔は小学校だった建物を活用した施設です。

 

外は季節的に紅葉が見頃でした。

 

校庭には、以前の国際陶芸フェスティバルで作られたモニュメントもありましたよ。

 

こうして素晴らしい作品がいつまでも残るのがいいですね。

 

こちらはガラス瓶の窯を作成中の様子。分かりますか?これらは日本酒の瓶を重ねて作っているんです。綺麗ですねー!

デアウ2DAYSでは完成して、火をつけたところも見られたそうです。

Facebookページでも写真や動画が上がっていたので是非ご覧ください。
International Ceramic Art Festival in Sasama Facebook

 

今回、初めてささま国際陶芸祭に行きましたが、こんなに多くの海外の方が来て、同じ“陶芸”というテーマで繋がっていく空間は何だか異空間で、新鮮でした。

今度は作品も見に行きたいと思います。
また2年後の陶芸祭が今から楽しみです。

世界各国でも陶芸は行われていますが、その中でも日本は、長い伝統と歴史があり、世界中からも注目されているのだそうです。こういった伝統を改めて知り、海外の新しい技法も学べる、素敵な時間を過ごせる『ささま国際陶芸祭』。是非、次回開催の際には皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

『ささま国際陶芸祭』
主催:ささま国際陶芸祭実行委員会
アートディレクター:道川 省三
実行委員会会長:北島 享
実行委員会委員長:入屋 稔
事務局:島田市山村都市交流センターささま
住所:静岡県島田市川根町笹間上394
TEL:0547-54-0661
休館日:火曜日