モノづくり大好き、ライターのひとみです。
今回は、お正月飾りにもピッタリ!インテリアとしても可愛くてインパクト大!!
大井川流域の大自然を感じながら製作する、『杉玉づくり』をレポートします。

 

モ○ゾーみたいな緑の物体!新酒ができましたよー!の目印

みなさん、“杉玉”ってご存知ですか?読んで字のごとく、杉の葉をあしらった大きな球体で、主に、酒蔵の軒先に釣り下がっています。

11月~12月頃に制作し、最初は蒼々としていますが、徐々に茶色になっていきます。その色の移り変わりが新酒からひやおろし(秋のお酒)の美味しい時期の目安になるそうです。日本酒好きさんはご存じかも。

季節の移ろいを感じる風情ある酒屋のシンボルです。

 

 

大井川流域の自然の恵み“杉”の香りに包まれて…

そんな“杉玉”づくりの会場は、榛原郡川根本町地名にあります『サンゴーカントリーともしび』さん。普段は喫茶・軽食&ドライフラワーの販売・教室・農家民宿経営をしています。

傍には大井川が流れる、山と川の恵みの豊富な場所で気持ちがいい!!

 

 

今回の体験プログラムは『一般社団法人エコティかわね』あいちゃんが担当。教えてくれるのは、『ともしび』の、ひではるさんとはるこさん。

 

 

まずは自分の名札づくり。呼ばれたい愛称を書きます。

あいちゃんから今日のスケジュール、はるこさんから制作の流れを説明してもらいました。

材料は地元産の杉や木の実など。MADE IN 川根本町産の自然の恵みで作っていく作品です。


作るときのキーワードは“南半球をしっかり!”

さーいよいよ制作開始!
まずはご用意いただいた竹の丸いボールを各自1つずついただきます。

「セパタクローのボールに似てるでしょ?」とはるこさん。このボールをつくるのがまず大変な作業ということで、ここはお任せ。
体験参加者はボールの穴部分に針金を撒くところからスタートです!

この針金を巻く作業も、1本の針金を無駄にせず穴にまたがせていくので、考えないとできません。

出来上がった針金と竹の隙間に、杉を束にしたものを詰めていきます。

この杉を束にする作業が思ったよりも量が必要で、がんばりどころです!コツは沢山束にしたものを作ってから詰めること。すぐに足りなくなります。

…若干てるてる坊主のようなこの姿!実はここの工程が重要です。

『南半球をしっかり!』とは、この球体の下の部分に、杉が抜け落ちない様に、隙間なくぎっしり杉を詰めることをいいます。

“杉玉”は軒先に吊り下げておくものなので、このときにぎっしり詰めてないと抜け落ちちゃうのです。

これが、思った以上に沢山の杉を使うため、根気のいる作業になるけれど、杉の香りに癒されながら、進めることができますよ~。

ある程度詰めていったら吊るして、すべての穴が埋まるまで詰めまくります。

根気のいる作業だけど、みんな夢中!わからない事はひではるさん、はるこさん、あいちゃんが教えてくれるから安心です。

 

 

いよいよ仕上げ!静岡県ならではの道具が登場!!

すべて詰め終わったら、丸く刈り上げます。
このとき、ひではるさんが使っている道具は、昔お茶刈りに使った機械。今では杉玉づくりで活躍しています。

あとは隙間に杉を足しながら、キレイにまる~く整えていきます。ここは根気よく、丸く丸く、チョキチョキ…

同じように教えてもらい、作っても個性がでるものです。大きさ、杉の詰まり具合、丸の形、どの子もみんなキレイに可愛くなりました!

 

 

体験以外にもこんな楽しみ・癒しが待っていた!

『杉玉づくり』の魅力は作る事だけではありません!

まずはなんといっても大井川流域の自然の豊かさに触れる事!キラキラした大井川を眺めながら過ごせます。

 

この時期は地面をみるとドングリやくるみが落ちていて、おもわず拾ってお持ち帰りしちゃいました。

 

そして、食べることも大きな楽しみの1つ!まずはお昼ごはん!!

近くの農家さんや地元の食材を取り扱う道の駅、まんさいかんなどで調達した具だくさん豚汁と、おむすびとぬか漬け。川根本町の恵みを堪能させてもらえます。

一緒に体験しているみなさんとは、お昼どきにはすっかり仲良しになりました。

 

午後のおやつには「このあたりにゃ~菓子屋がないで、芋を食え~」と、ひではるさんがたき火で作ってくれた焼き芋も登場します!

 

そしてこの日は特別!! トーマス&ジェームスが走行しているのを発見!

山間に一瞬通り過ぎるSLも見どころですよ!

 

 

1年楽しんだら、またおいで!!

体験時間は9時~14時の5時間位。杉のさし具合や、どこまで丸くするかこだわったりで前後しますが、みんなこの時間でキレイに仕上がるよう、指導してくれます。

出来上がった『杉玉』はお正月を過ぎた頃まで蒼々とした緑を楽しみ、その後茶色く変化していく様をご覧いただけます。

そして、1年飾った後、杉を全部抜いて、また来年竹のボールをもってくれば体験料500円引きになっちゃいますよ!

 

毎年『杉玉づくり』は12月第2週の土日に開催決定していますが、人数が5名以上集まれば平日にも対応可能。
杉の育成具合で開催時期が前後することもありますので、詳しくは『エコティかわね』さんのホームページをチェックしてください!

 

今回は平日にお邪魔しましたが、『ともしび』さんでは体験プログラムだけでなく、宿泊もできちゃいますので、週末もねらい目!

体験+川根温泉&宿泊で川根本町をゆっくり楽しむこともできますよ!

 

また、普段の喫茶を利用するもよし、カヌーや川遊び、紅葉など季節ごとに楽しむもよし!

大井川流域の自然豊かな『ともしび』さんへ是非行ってみてください!!

 

『大井川のほとりで杉玉づくり』

集合・開催場所:サンゴーカントリーともしび
住所:静岡県榛原郡川根本町地名(じな)9
電話:0547-56-2131
※新東名高速道路・島田金谷ICより車で約40分。
 大井川鐵道 地名駅より徒歩約10分。
参加費:6,000円(保険料、材料費、昼食代込み)
※過去の参加者で杉玉の芯(竹ボール)持参の方は500円引
持ち物:剪定バサミ、万能バサミ、作業用手袋(軍手など)杉玉持ち帰り用の袋もしくは段ボール、防寒着

 

本年は、この記事が最後のブログとなります。

約1年間ご愛読いただきまして、ありがとうございました。
来年も大井川の楽しい情報をお伝えしていきます。
みなさん良いお年を!

ライター一同