新東名高速道路 島田金谷ICから車で15分ほど、国道473号沿いの熊のやさん。オーナーの小栗さんと息子さんが、優しく出迎えてくださいます。
今回、私たちは家族(父、母、娘、息子、おばあちゃん)5人で車の旅です。
「ただいま」と言いたくなる もうひとつの我が家
「ただいま~」
と言いたくなる、もうひとつの我が家のような宿の中に。
「いい匂い~」
と、木の香りに引き込まれ。
おばあちゃんの家に来たような居心地の良さと、オーナーさんの感性がふんだんに盛り込まれた現代的な安心感を兼ね備えた、そんなお宿「熊のや」さんです。
玄関引戸を開けると、広い土間が広がります。
入った瞬間、古き良き時代にタイムスリップ。幼い頃、おばあちゃんちに行った時のことを思い出しました。
「いらっしゃい。待ってたよ。」
の声が、聞こえてきそうです。
どのお部屋にもお花が生けられていて、細やかな気配りが感じられます。
土間から直接入ることのできる部屋もありますが、さらに奥の小上がりの左手の戸を開けると、居間があります。居間に入らず、まっすぐ進むとキッチン。玄関の引戸を開けておけば、キッチンまで心地よい風が流れ込みそうです。
客室4部屋すべての引き戸を開けておくと、宴会場のような大広間になります。開放感のある一部屋を合宿のように皆で使ったり、4部屋をそれぞれ独立した部屋として使ったり、用途に合わせて使い分けができそうです。
古民家の魅力
模様や色、歴史と共に刻まれた傷跡。
落とし猿と呼ばれる、木栓の鍵。
重厚な机。こたつ。
建て具。食器。
古民家やアンティーク好きな方は、気持ちが盛り上がること間違い無し。
「古い建物って、生活しにくいのでは?」と、不安な方でも大丈夫です。
キッチンはとても清潔で使いやすく、お鍋、やかん、フライパン、冷蔵庫、炊飯器、オーブントースター、電子レンジまで、宿泊するには十分な調理器具が常備されています。
油、お砂糖、お塩、お醤油などの調味料、お茶も用意されていました。
川根茶、美味しいですね!
念願のBBQ
宿に到着後、息子がこの旅で一番楽しみにしていたBBQの準備に取り掛かりました。この日は少し肌寒くてBBQを躊躇していたのですが、子供達が楽しみにしていたので強行開催です!
「今日、BBQやるんだよね!」
「今日は、お鍋にしない?」
「えっ?」
「やりますよ〜、やります!BBQ」
火というものは素晴らしく、炭に火がついた途端にとっても暖かくなり快適な空間となりました。
自然の中でのBBQは開放感もあって気持ちが盛り上がるからか、普段の会話も10倍増し。
笑い声も絶えず会話が弾みます。
子供達も成長し、それぞれの予定あり、家族全員が揃って食事をすることも減ってきました。
皆でまあるく囲んでご飯を食べるのって、改めて楽しくて良いものだなぁ、と感じました。
「これ、焼けてる?」
「多分、大丈夫。食べてみて」
「これ、生だったよ!!」
「みんなで食べるのって、楽しいね」
笑い声が絶えない、良い時間でした。
ちなみに、事前に買い物をして宿に持ち込んだものは、
網、炭、着火マン(ライターなど)、新聞紙、焚きつけようの木材、トング、軍手、食材、焼肉のたれ、お皿。
屋外での食事になるので、お皿やコップ類を割ったり壊したりする心配がある方は、アウトドア用の食器類を持ち込んでも良いかもしれません。
今後、BBQ場の新設をご検討されているようですよ。楽しみですね!
おやすみなさい〜
食後は、こたつに潜り込んで、みかんを食べながらひと休み。
「地元のみかんかな。美味しいね。」
お風呂に入ったあとは、夜は川の字になって、お布団でゆっくり眠りました。
肌触りも良く軽いお布団と毛布。
宿の前の国道を通る車の音も、夜は気になることもなく、とても静かな夜を過ごすことができました。
お世話になりました!
朝食を食べ、10時のチェックアウトはキーボックスへの鍵の返却で完了です。
今回、初めてこのような宿に泊まりました。
とても快適でした。とても良かったです。
ホテルや旅館などとは違い、フロントも無く、人に会うことがありません。
家族や仲間だけで気楽に過ごすことができるのが想像以上にストレスがなく心地良いものです。
ひとりひとりが、自分の思った場所で思った通りに過ごせることが、贅沢であり、大きな魅力です。
息子は「長い廊下で鬼ごっこしたい。クラスのみんなで一緒に来たい」(お宿としては迷惑かもしれない…)
お母さんは、キッチンでご飯を作っていることで心が安らぎます。
お父さんは、テレビを見て、おばあちゃんは、こたつでうとうと眠っています。
まるで、お家にいる時と同じ。それが、心地良い。
家にいるように過ごせる。そう、もうひとつの我が家なんだ、そう実感しました。
ゆっくりゆったり過ごせて、心身ともに、癒された1泊2日。
「お世話になりました!」という相手がいないのは何だか寂しいですが、お宿にお礼を言って帰路につきました。また遊びに来ますね!
実は、宿泊当日、予定していた到着時間に遅れてしまいました。
心配して連絡をしてくださり、お手数お掛けしてしまいました。
約束の時間に遅れる場合は、事前にご連絡しておくべきですね。反省。