こんにちは、ユキキチです。
主婦はいつでも忙しいですね…。
猫の手も借りたいほどですが…生憎「猫アレルギー。」
そんな私は全ての手を止めて、ゆったりとした気持ちを取り戻すべく…
そう!やっぱりスイーツ!!
疲れた体や頭はスイーツに癒してもらうのが一番!!
今回の「老舗和菓子屋の娘がゆく大井川スイーツ探訪」其の四は、JR島田駅より徒歩5分のところにある『みのや』さんです。
優しいお兄さんがそのままお菓子になった感じ
江戸時代に“島田宿”として栄えていた島田市は、お菓子屋さんがとても多いのです。
こちらの『みのや』さんは昭和11年創業。
お店を守りながらも常に新しい味に挑戦しています。
「こんにちは~!」
優しそうなお兄さんが迎えてくださいました。
こちらは『みのや』のオーナー、齋藤さん。
実は、私が産まれて結婚するまで同じ町内に住んでいましたので(笑) 小さい頃かよく知っている“お兄さん”なんです。
子供のころから知っていても、お菓子の味やこだわりの話をじっくり聞くのは初めてで、実家がお菓子屋の私が近所のお菓子屋さんのお菓子を味わうって...新鮮~!!
オーナーさん曰く、『みのや』のお菓子は“甘味ひかえめ”と“口当たりのよさ”にこだわっているそうです。
「甘いの、得意な人ばかりじゃないでしょ?そんな方にもお土産で持っていけるような甘さにしたかったんだ。」
なるほど~。どっしりした甘味だけがお菓子ではないですもんね。
そうやって自分の店の味を追及し続けるからこそ、何軒もの老舗が健在なのですね!
洋菓子と和菓子のハーフ!! “プリンどら焼!!”
そんな『みのや』さんがこだわり追及した「甘いの苦手な人にも食べて欲しい」という気持ちから生まれ、改良を重ねたスイーツがこちら!
“プリンどら焼”(198円)
たまたまですが、どら焼きがハートに包まれてるみたいで可愛い~。
冷凍のままの感覚でも、解凍して食べても楽しめるように計算しているとのこと。ヒミツは水っぽくならないように“寒天”を使っているからだとか!
今日は“半解凍”で食べちゃいます。皮はしっとり。プリンを挟む“カスタードクリーム”もあっさり滑らかです。中の“プリン”は…“カスタードクリーム”と材料の“卵”は同じでも“寒天”が入ることでつるりとした気持ちのよい食感です。
それぞれの役割をしっかりと、お互いを邪魔しない最高のグループといった感じ。
中の方に食べ進むとまだ凍っている部分が「シャリッ」となって…ウフフ。得した感じ。
子ども目線でお伝えするとすれば、「やったー!プリンとアイスー!」本当にお子さんに大人気、間違いないと思います。
“ご当地商品”のパッケージに注目!
“大井川もなか”(148円)
江戸時代、幕府の政策で橋を作ることを禁じられたため川を渡る手段はパッケージの絵のような“蓮台越し”でした(冬に川に入って向こう岸まで...想像しただけで気絶しそう)。
島田市には古い宿場町跡や資料館もあります。
“もなか”の皮は川を渡るときに必要だった川越札がモチーフだそう。
“大井川もなか”の中身はこんな感じです。
割と大きめサイズ...あっ!「おもちが入ってる~!」2口?おちょぼ口の私は3口で食べるくらいのおもち(ぎゅうひ)がつぶ餡に包まれていて大満足です!
“小饅頭(こまんじゅう)”(15個入り500円)
やっぱり島田は“こまんじゅう!”
『みのや』さんの“こまんじゅう”は、ふわっとした皮とこしあんの小さなひとくち饅頭も甘さ控えめです。
「ユキキチちゃん、これもどうぞ!」
お、お土産~!凄く久しぶりに会うのに!
実は昔、『みのや』さんのお菓子が気になっていても中々買いに行くのが照れくさくて…
だから、今回の取材でお菓子への想いが聴けたこと、まだ食べたことのないお菓子をお土産に持たせてくれたことが嬉しすぎます。
うわぁ~!こんなにたくさん!!
パッケージで気がついた方もいらっしゃるかと思いますが、江戸初期から結われていた有名な日本髪の髷(まげ)の1つに『島田髷』があります。白無垢のお嫁さんも『文金高島田』(ぶんきんたかしまだ)という髷を結っているのは有名な話です。
島田には1年に1度『島田髷まつり』という有名なお祭りもあり多くの方が訪れます。
中はパイ饅頭!こんがり焼けたパイの中にはつぶ餡!
こちらのパッケージも「島田髷!」歴史に因んだお土産を選んでも楽しそうですね!
“まげ姿”はふわぁ~んとした柔らかいスポンジにあっさりバタークリームをサンド!ほんのり塩気がたまりません!
こちらは“みそまんじゅう”“黒糖まんじゅう”(詰め合せ)
みそまんじゅうの白餡と黒糖まんじゅうを行ったり来たり。もう、大満足です!ウフフ~幸せ~!
さぁ、美味しい幸せに浸りたい方は『みのや』さんに是非行ってみてくださいね!
優しい『みのや』のお兄さんと優しいスイーツに癒され、大井川流域の島田の全てのお菓子屋さんがこれからもずーっと代々続いていきますように。
そう願うユキキチでした。
『みのや』
住所:静岡県島田市本通り2丁目4-10
JR島田駅から徒歩5分。車で約2分。
(島田駅北口を降りて直進、島田信用金庫、おびりあのある交差点を左折、少しいくと道路左手にあります)
電話:0547-37-2846
駐車場:なし
(700円以上お買い上げのお客様に島田信用金庫隣のアイペックの駐車券を下さいます)
定休日:水曜日