こんにちは、Asubi planningライターのkichiです。

突然ですが、みなさん東海道五十三次はご存知かと思いますが、静岡県には53の宿場のうち22もの宿場があるってご存知でしたか?そして、私が引っ越してきたここ島田市にも、23番目の宿場“島田宿”があったんです!恥ずかしながら、私は引っ越してきてから知りました(汗)

現在は、当時の宿場町の様子を再現した『島田宿大井川 川越遺跡』(通称『川越街道』)があります。実は以前『川越街道』の通りを通ったとき、歴史を感じる、趣きのある通りだなぁ~と思って、気になっていた場所なんです。

今回は、慌ただしい日常から少し離れて、『川越街道』周辺をのんびり散策してみたいと思います♪ 
さっそく『川越街道』へ!と言いたいところですが、その前に…

 

『川越街道』と東海道最大の難所って!?

ところで、なぜ“川越”街道なんでしょう?そこには、東海道最大の難所が関係しているそうなんです。
そこで、まずは『川越街道』のすぐ近くにある『島田市博物館』で“川越”の謎を紐解いてみましょう♪

※企画展・紙わざパレードは9月3日で終了しています。

『島田市博物館』はJR東海道本線 島田駅から車で5分ほどのところにあります。『川越街道』を訪れる際も、博物館の駐車場を利用すると便利ですよ。

 

まずは観覧券とパンフレット、川越遺跡と博物館周辺の案内マップをゲット!このマップがあれば、『川越街道』の散策もしやすくなりますね♪

『島田市博物館』は1階に“旅と旅人”をメインテーマとした常設展示室、2階には美術作品や大井川流域の歴史・文化などを紹介する企画展を開催する特別展示室があります。

今回は『島田市博物館』主任学芸員の朝比奈さんに、常設展示室を案内していただきました。
やっぱり博物館は、案内人さんに説明を聞くと楽しさが倍増します。

 

当時は自由に旅行ができなかったため“お伊勢参り”などの理由を付けて旅を楽しんでいたそうです。東海道を旅した人の服装などが、リアルに再現されています。時代劇でよく見る格好ですが、本当にこのような服装だったんですね!

朝比奈さんのお話しをうかがっていると…東海道の難所の答えを発見しました!

 

この絵は、“大井川”を旅人が連台(川を渡るための台)に乗って渡っているところです。“大井川”と言えば、私たちがご紹介している島田市は、まさにその“大井川”流域です。

当時は大井川を渡るために、“人足”と呼ばれる人が旅人を運んでいたそうです。なので川が増水すると渡ることができず、島田宿は大井川を渡れなくなった旅人で賑わっていたのだとか。

両方の岸からどんどん人が渡って行く様子の絵を見ていると…ちょっと渋谷のスクランブル交差点を思い出します。当時も、そのくらい賑わっていたのかな?

渡るのが困難だった大井川があったからこそ島田宿が賑わい、現在の『川越街道』につながっているんですね。

 

『島田市博物館』には、島田出身の虎御前が考案したとされる“島田髷”も展示されています。江戸時代を代表する髪型だったそうですよ。

とっても綺麗だけど…セットするのに時間がかかりそう…。江戸時代の人はおしゃれも大変ですね(汗)

 

島田市では、毎年“島田髷まつり”と言って、島田髷に揃いの浴衣を着た“髷娘”さんたちが、手踊りをしながら街を練り歩くお祭りがあります。とっても艶やかで綺麗なんですよ~♡

 

『島田市博物館』
開館時間;9:00~17:00
休館日;月曜日・年末年始・臨時休館日
観覧料;300円・中学生以下無料


さあ、江戸時代の予習をしたところで、いよいよ『川越街道』を散策してみましょう♪

 

『川越街道』で江戸時代の面影を探しながら、気ままにおさんぽ♪

『島田市博物館』を右に曲がって歩いていると、“川会所”という看板を発見。

 

ここは、川越しの料金を決めたり川越しに必要な川札を売ったりしたところだそうです。

 

中は、当時の川会所の様子が再現されています。人形がかなりリアルで、一瞬本物の人かと思ってびっくりしました(笑)

 

“川合所”を出て歩いていると、こんな看板が。

“さきおり”ってなんでしょうか?ちょっと中に入って聞いてみましょう。

 

中に入ってみると…いくつもの機織り機がありました!

“さきおり”とは何か聞いてみると、古い布を細かく裂いて織ったものだそう。漢字では“裂き織り”と書きます。かつては、日本各地で織られていたんだとか。

 

こんな風に布を割いたものを横糸として織り込むそうです。色とりどりで綺麗ですね!

こちらでは、中学生以上であれば500円で“裂き織り体験”ができます。実際に機織り機を使うことができるなんて、面白そう♪

 

1時間半程度で、A4より少し小さめサイズの敷物が作れます。触ってみるとかなりしっかりとした生地でした。お土産やプレゼントにも良さそうですね♪

 

こちらは、実際に下に引いてある布を使って作ったバッグです。カワイイ~♡
裂き織りにハマって色々作りに来るリピーターも多いのだとか!今度はぜひ、私も作ってみたいです♪

“裂き織り体験”の開催日はこちらでご確認くださいね。

 

“裂き織り体験”ができる“札場”を出ると、何やら発掘作業をしている様子。

何の発掘作業をしているかうかがってみると、ここは先ほど見た“川会所”が本来あった場所だそうです。江戸時代のものと推測されるお椀などが発掘されています。これからも新しい発見があるのかも!?

 

「気軽に声をかけて下さい」とのこと。発掘や歴史に興味のある方はぜひ声をかけてみてはいかがでしょうか?平日の日中に作業をしていらっしゃるそうですよ。

さあ、もう少し歩いてみましょう♪

 

こちらは“十番宿”中に入ることもできます。このような建物が、街道沿いにいくつか続きます。ここを浴衣や着物で写真を撮るのも素敵ですね♡

 

こちら“荷縄屋”では時折朝市を開いているそうです。新鮮な地元の野菜などが売られているそうですよ!

基本的には毎週土曜日開催とのことですがお休みのときもあるそうなので、気になる人はコチラを参考にて、開催日をチェックしてくださいね。

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『川越街道』をのんびり歩くことで、日常の慌ただしさから離れ、ゆったりとした気持ちになりました♪

 

懐かしくてホッとする、『島田市博物館 分館』で日常を忘れて…

『川越街道』を散策をしているうちに『島田市博物館 分館』に着きました。

『島田市博物館分館』には、明治中期建築の“日本家屋”と“民俗資料室”、“海野光弘版画記念館”で構成されています。『島田市博物館』のチケットがあれば、無料で観覧できますよ♪

今日は、海野光弘記念館は展示品の入れ替え中のため、日本家屋と民俗資料室を見学しました。

 

入口部分も趣きがあります。振り子時計も素敵!

 

“日本家屋”入るとまず目に留まるのが、明治時代のキッチン。電気も水もないので、お料理も時間がかかりそうです(汗)

 

色々部屋を見てまわっていると、こんな案内を発見。博物館なのに、くつろいじゃっていいんですか!?では、遠慮なく…おじゃましま~す♪

 

畳と座布団。あ~、なんか落ち着く♡畳がまたいい感じです。ここから見える中庭を眺めながら、しばらくぼーっとしてました。

博物館というと少しカタいイメージですが、『島田市博物館分館』ではまるでおばあちゃんの家に遊びに来たように、とってものんびりできました。

 

“日本家屋”を出てさらに奥に進むと…これまたレトロな建物を発見!こちらの“民俗資料室”には昭和を中心に明治・大正時代の生活用品などが並んでいます。

 

入ると、さっそく昔おばあちゃんちで見たようなテレビがお出迎え。レトロなデザインで、逆に新鮮ですね。

 

“おもちゃの電話機”
かわいいような、こわいような…キモかわいいような…(笑)

 

のんびり散策しながら、江戸時代から昭和の歴史に癒されました♡

今日は『川越街道』をのんびりと歩きながら、古くから続く“裂き織り”や、発掘のお話をうかがってちょこっとタイムスリップした気分を味わいました。そして『博物館分館』の“日本家屋”ではゆったり過ごしたり、レトロな昭和のアイテムを発見したり…散策をしている間、少し現実とは違う時間の流れの中でのんびりと過ごすことができました♪

みなさんも、『川越街道』でたまには日常から少し離れて、ゆったりのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか?