浜松市から車で1時間30分ほどで、島田市農産物加工体験施設『やまゆり』さんへ。
体力勝負の力仕事だと信じて気合いを入れ、蕎麦粉をちゃんとこねることができるかな、細く切れるのかな、とドキドキわくわくで臨んだ人生初の蕎麦打ち体験。
今回は、父と娘で蕎麦打ちをしてきました。
もくじ
蕎麦打ちは、時間との勝負!
優しいスタッフのおじちゃんが、丁寧に教えてくれました。
「蕎麦打ちは、時間との勝負だよ!」
時間が経つと、乾燥してお蕎麦がひび割れてきちゃう、ということで、
「短時間で、仕上げましょう!」
さっそく蕎麦打ちを始めます。
まず、蕎麦粉と小麦粉を混ぜた粉を、輪っかのように置きます。
その中にお水を注ぎ、優しく優しく混ぜていきます。
「優しく優しくするのが、難しい… 力が入ってしまう」
力を入れすぎると指先に粉がくっついてしまうため、そーっと、優しく。
気温や湿度によって、お水の量は調整するそうです。こんなところがプロっぽいです。
お水を入れて、混ぜて、すり合わせるようにしたりしているうちに、ポロポロとしてきました。
手の平で押しながらこねたら、すべすべになるように整えます。
生地に筋が入ると割れてしまい、長いお蕎麦にならないそうです。
だから、慎重に整えます。大きなプレッシャーをいただきました。
厚さ1mm、均一に蕎麦を延ばします。
いよいよ蕎麦生地を延ばしていくための準備です。
球形状の塊を、綺麗な円状にしていきます。
同じ厚さになるように、そっと手の平で押し延ばし、それを手のひらで少しずつ回転させます。時計の針10分くらいずつ。丸い形は崩さないように。
「器用だね〜」
と優しく励まされながら。おだてられながら。。
次の、円状の生地を四角にしていくのが、なかなか難しい。
棒にそっと乗せて、くるくるっと動かして、スーッと戻して、の繰り返し。
1mmくらいまで、薄くします。
力を入れすぎると穴が開たり、まばらな厚みになったりします。
折りたたみ、折りたたみ、そして切ります。
やっと、切るための準備です。
四角く延ばした生地を半分に折りたたみ、次は横から折りたたみ、の繰り返し。
ちゃんと隅っこが綺麗に揃っているかしら?
そーっとまな板に乗せます。ちぎれないように。
初めて触れる大きな包丁にドキドキしながら、切り始めます。
ゆっくり慎重に切り進めますが、なかなか見本通りには切れません。
きしめんみたいになっちゃったり、とっても細かったり。
「細く切るのが、難しいー。でも切るのが、一番楽しい!」
お蕎麦屋さんでは、隅っこの部分は使わないそうですが、もちろん今日は、自分で打ったお蕎麦ですから隅っこまで全部使います。
切り終えたら、包丁に乗せて軽く粉を落とします。
茹で上がったお蕎麦と季節の天ぷらを「いただきます!」。
奥の厨房でお蕎麦を茹でてもらいました。
「ふう。やっと出来上がった!」
「難しかったけど、楽しかった!」
ざるからお皿に盛り付けて、できあがりです。
用意していただいた、季節の天ぷらも添えていただきます。
「自分で作ったお蕎麦は美味しいよ」とおじちゃん。
「いただきまーす!」
つるつるして、歯ごたえがすごいです!美味しい。
天ぷらの椎茸は肉厚でジューシー、かぼちゃは甘く、むかごのかき揚げが、絶品でした。
むかごは、山芋の地上部にできる1センチくらいの山芋の赤ちゃん。グリンピースくらいの大きさです。
ホクホクとして、お豆のようなお芋のような感触です。
サクサクの衣の中から、ホクホクのむかごが顔を出す。小さい丸い粒々が、舌の上を転がる感じを楽しみながらいただきました。
蕎麦打ちは、うどん作りのような力は不要で、子供や高齢の人でも問題なく作ることができます。思ったよりも手軽にできるから、蕎麦打ちが「趣味」になるのも、納得です。
今回は、父と娘での体験でしたが、親子のコミュニケーションにとても良かったです。普段、子供との時間が少ないお父さんにもオススメします!
小さな子供にとっては、粘土遊びの延長のように楽しんでくれそうですよ。
ぜひご家族で一緒に蕎麦打ちを体験してみてください。
待ち人は、グランドゴルフ体験で。
同行した小学生の息子は、蕎麦打ち体験を待つ間、外でグランドゴルフ体験をして遊んでいました。
1〜12番まで、少ない回数でゴールできた人が勝ち。
高齢者のスポーツというイメージですが、実際は子供も大人も、気軽にみんなで楽しめます。
外にいると、周りの野山から「ホーホケキョ」とうぐいすのさえずりが聞こえ、「あぁ、自然っていいなぁ。」と癒されます。双眼鏡があれば、バードウォッチングも楽しめます。
一緒に蕎麦打ち体験するも良し、それぞれの楽しみ方で過ごすも良し。
「また来てねー」の声に、もちろん「また来まーす!」と、あっという間の2時間でした。
家族みんなでとても楽しい時間を過ごすことができました。
蕎麦打ちは予約制なので、予約してから向かいましょう!
蕎麦打ちを体験しなくても、お食事としてお蕎麦を食べることもできますよ。