こんにちは。ライターのゆかです。
大井川流域の逸品と、それに携わる人々の楽しい物語を皆様にお伝えします!

今回紹介するのは、天然酵母を使った自家製パンのランチや、地元産の紅茶やスイーツが楽しめるお店です。さっそく行ってみましょう!

 

風情ある石畳のほとりのカフェ

JR金谷駅から車で5分ほどのところ、牧之原台地に向かう坂を上ると右手に看板が見えてきます。そこから坂を上った先にあるのが『meguri 石畳茶屋』さん。店名の通り、お店の先には旧東海道の石畳の坂が続いています。

 

いろんなタルトがずらり!シェフにおすすめを聞いてみました。

「こんにちはー。」

お店に入ってすぐに、タルトが並んでいるショーケースが目に入ります。いろんな種類があってどれもおいしそう!選ぶのに迷ってしまいます。

ここはシェフに、おすすめのタルトを聞いてみました。

こちらが『meguri 石畳茶屋』のシェフ、秋山さん。

「今の季節のおススメは、なんといってもタルトタタンだね!」

タルトタタンとは、りんごのタルトです。
さっそくいただいてみました。

りんごの表面は少し苦めのカラメルがかかり、りんごは酸味があって爽やか。下のタルト生地はさくっと堅めで、その上のヨーグルトソースがりんごの酸味と絶妙な組み合わせで、とってもおいしいです!!

 

タルトタタンのりんごは…『ひろみちゃんのりんご園』で採れたもの!

「このタルトのりんご、実は地元のりんご園のものなんだよ。低農薬で育てられていて安心だし、とれたて新鮮でおいしいんだよね。」

meguri石畳茶屋』のある金谷地区には、県内でも珍しいりんご園があるんです。以前私が取材させてもらった『ひろみちゃんのりんご園』さんです。(『ひろみちゃんのりんご園』のブログはこちら

生産者のひろみさんは、我が子のようにかわいがってりんごを育てていました。皮ごと食べられるほど安全で、もちろん味もとってもおいしいんですよ。

こちらが『ひろみちゃんのりんご園』の“紅玉”というりんご。真っ赤に色付いてかわいいです!

 

秋山さんは『ひろみちゃんのりんご園』の紅玉を絶賛!素材の良さを引き出して焼き上げたタルトタタンはおいしいわけですね。

地元のもの、そして安全なものを使うなど、秋山さんのお菓子作りにはこだわりがありそうです。『meguri 石畳茶屋』の食のコンセプトは、「島田市の食材を使っておいしい料理を提供する」こと。シェフである秋山さんに、こだわりについて詳しく聞いてみました。

 

秋山さんのこだわり1
「地元産の旬のフルーツを使う」

りんごの他に、タルトに使われているブルーベリーやイチジクなども、島田市内で採れたもの。地元産にこだわる秋山さん。市内のあちこちで開催されている朝市などにも顔を出しては、新鮮な旬のフルーツを見つけたり、地場産品のお店で生産者のわかるものを購入しているそう。時には直接農家さんのところに行って購入することもあるそうです。おいしいことはもちろん、新鮮で、かつ安心が見える素材を選んでいるのですね。

「このイチジクのタルトなんてね、イチジクは味の癖が強いけれど、あっさりした味を組み合わせるのではなくて、あえて味の濃いアーモンドクリームを使うことで、イチジクとのバランスが取れているんだよね。」

なるほど。味の組み合わせにも研究を惜しまず、地元産のフルーツそれぞれに合うクリームを考えているんですね!だからこんなにフルーツのおいしさが感じられるんですね。

 

秋山さんのこだわり2
「素材の良さを味わえるタルトを目指して」

そういえば、ケーキといってもほとんどがタルトで、スポンジを使ったケーキは一つしかありません。どうしてですか?

「僕が目指しているのは、ヨーロッパの田舎のおばあちゃんが作るようなケーキなんだよね。素朴だけど素材の味が感じられる、食べてホッとするようなケーキね。」

そうなんですね!ヨーロッパの田舎のケーキって、生クリームなどで飾った派手なケーキではなくて、小麦粉自体の味わいや、旬のフルーツそのもののおいしさを大切にしたものが多いのだそう。秋山さんが憧れ求めたものは、そういうタルトなんだそうです。

確かになんだか妙に懐かしいというか…大井川流域ののどかな雰囲気や石畳から感じる時の流れのゆったりさがお店の雰囲気と合っていて。のんびりしたいときに食べたい、ホッとできる味ですね。

 

母親の丁寧な料理がきっかけで料理人の道に

シェフの秋山さんは今の『meguri 石畳茶屋』でカフェを開く前は、パン屋さんを長年やっていました。
どうしてパンやタルトを作ろうと思ったのか聞いてみました。

「やっぱりね、母親の影響が強いかな。もう今から60年も前に母親は、カスタードクリームを手作りしてシュークリームを作ったり、グラタンも小麦粉とバターから作るような人でね、当時にしては珍しかったんじゃないかな。」

子どもの頃の母親の作った料理の記憶って、ずっと残るものですよね。
自分の料理も振り返って、少し反省したりして…。

それはさておき。
そんな丁寧なお母さんの手料理がとてもおいしかったのでしょうね。秋山さんもおいしいタルトやパンを作る職人の道に進むことに。丁寧な仕事ぶりはお母さんゆずりなのですね。

 

地元産のライ麦でドイツパンも作ってみたい。

そんなシェフの秋山さん、今後やってみたいことがあるそうで。

「実はこの間、この金谷の地でライ麦を育てている人と出会ってね。そのライ麦を使ったパンもいずれは作りたいんだよね。それに地元素材で作る石畳茶屋オリジナルの酵母を作ってパンを焼きたいなぁ。」

金谷でライ麦を作っている方がいるなんて、市内に住んでいても知りませんでした!秋山さんが作る金谷産ライ麦のドイツパン、是非とも食べてみたい!出来上がりが待ち遠しいです。

そんな今後の夢を語る秋山さんは、現在70歳。まだまだ半人前、生涯勉強だ、と話します。
そんな風に自分がやりたい仕事に熱中して生きている姿は、とてもかっこいいですね!

後継者募集中だそうですよ。どなたかシェフのタルトやパンを作りたいと思う方、弟子入りしませんか?

 

ホッとしたひとときを『meguri 石畳茶屋』の旬のタルトとともにどうぞ!

地元の食材と丁寧な手作りにこだわる秋山さん。
旬のタルトのおいしさはこうして作り上げられているんですね。

最後に、秋山さんに『meguri 石畳茶屋』をどんなお店にしたいか、聞いてみました。

「ここからの気持ちのいい景色を眺めながら、ここにいるときは、のんびりゆったり過ごしてほしいんだよね。そんな時間をこのタルトと共に楽しんでもらえる場所になるといいなぁと思ってね。」

確かに『meguri 石畳茶屋』からの外の眺めは気持ちよくて、店内も広くのんびりした雰囲気。私も取材をしつつも、すっかり心が和んでいました。

是非ともこの『meguri 石畳茶屋』に、おいしい旬のタルトを味わいに行ってみてくださいね。
きっと素敵な時間を過ごせると思いますよ!

 

meguri 石畳茶屋
住所:島田市金谷坂町2482-1
営業時間:ランチ11001400(ラストオーダー1330
     カフェ14001600(ラストオーダー1530
駐車場:15台あり
定休日:月曜日
TEL:(054745-5715